光と闇を抱いた少女

その頃、ジョーカーロイミュードの策略によって絶望し、NEOアカンベェに取り込まれたれいかは闇に沈むなか、ダークドリームだった時の・・・ドリームとの会話を思い出す。

ダークドリームの記憶・・・

「どうして?……仲間といる時、あなたはいつも笑っていた……どうしてなの?」

「……大好きだから……りんちゃん、うらら、こまちさん、かれんさん、ナッツにミルク……ココ……大好きな皆のためなら私、頑張れるから……」

真剣な表情でそう尋ねるダークドリームに対し、ドリームは優しい笑顔でそう答える。

「ッ!!私には大好きな人なんかいない!!!」

ズガァァァンッ!!

対するダークドリームは涙を流しながら、そう言いながら巨大なエネルギー球を投げつけてくる。

バシィィィンッ!!

「!?」

「………」

が、ドリームは笑顔でそのエネルギー球を片手で弾く。

「大丈夫だよ。きっとわかるよ……だってあなたにもちゃんと心があるんだから……」

弾いた後、ドリームは優しい笑顔でそう言った。

現在、NEOアカンベェ内・・・

パシッ!!

「!?」

その時、誰かに手を掴まれる感覚と共にれいかは目を醒ます。

「………」

目を開けて見てみると、自分の前世で闇であるダークドリームの幻影が引き上げようと掴んでいた。

その瞳には優しい光が宿っている。

「あ………」

(今……漸く思い出した……ドリームの腕の中で消える時、ダークドリームわたしが何を想ったのか……私は無意識の内に逃げてたんだ……自分の前世で闇であるダークドリームから……)

そんなダークドリームの幻影を見ながら、れいかはそう思いながら自分とダークドリームの真意と向き合う。

(だけど、もう逃げない……ダークドリームもまた、私自身なんだから……)

「行こう!!大切な皆を助けに!!」

「うん!!」

そうしてれいかはダークドリームの幻影の手をしっかりと握り、共に闇の中に射し込む一点の光に向かっていった。
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