光と闇を抱いた少女

「“プリキュア・マーチシュート”!!」

ズガガガガガガガァンッ!!

「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!?」」」」」」」

ドッカァァァンッ!!

マーチはそう言いながら七弾の風のボールを蹴り飛ばし、七体のバグスターウイルスに食らわせて倒す。

が、それでもまだ大量のバグスターウイルスがいる。

「ッ!!まだこんなにいるの!?」

バグスターウイルスの多さにマーチが思わずそう言うなか、

ドカカカカカカカカカカカカカカカァンッ!!

「!?」

「………」キィッ!!

レーザー・レベル2に変身した貴利矢がバグスターウイルス達を轢きながらマーチの前で停車する。

「乗れ!!マーチ!!」

「バイクが喋ったぁっ!?」

「あ。自分、人間なんで。」

「えぇ!?」

貴利矢の言葉に戸惑いながらもマーチは貴利矢に跨がり、アクセルを開ける。

ここで考えてみてほしい。

マーチはプリキュアだが、元は中学二年生の14歳。

当然、バイクの操縦経験などない。

そんな彼女がレーザー・レベル2に変身している貴利矢に跨がり、アクセルを開けて走らせればどうなるか・・・

「わっ!?わわっ!?」

「あ・・・」

ズギャギャギャギャギャギャギャァァァンッ!!

『グオオオォォォーーーッ!?』

結論、マーチは操作を誤り、回転しながら暴走。

暴走しながらバグスターウイルスを次から次へと轢いていく。

ズギャギャギャギャギャギャギャァァァンッ!!

その後、貴利矢に乗ったマーチは暴走しながら、大量のバグスターウイルスを轢きながらバッドエンドマーチに向かっていく。

「………」ヒョイッ

が、バッドエンドマーチは表情一つ変えずに軽々と避ける。

ドカァァァンッ!!

「フンガーッ!?」

「あ・・・」

キィ・・・ッ!!

直後、マーチの操縦するレーザー・レベル2は和輝と戦っていたコラボスバグスターを轢きながらなんとか停車する。

「え、え~と……だ、大丈夫か?」

「な、なんとかぁ~」クラクラ

停車した後、そう尋ねる貴利矢に対し、マーチは若干目を回しながらそう答える。

「遊んでるんですか?あなた方は……」

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

そんなマーチと貴利矢に対し、近くで見ていたジョーカーロイミュードがそう言いながら十数枚のトランプを投げつけてくる。

「一輝!!ダークグラファイトの相手、頼んだ!!」

「あぁ!!任せろ!!」

ズバババババババババババババババァンッ!!

が、ダークグラファイトの相手を一輝に任せた和也が間に入り、レイとガシャコンブレイカーでジョーカーロイミュードのトランプを全て、斬り伏せる。

「!?」

「てめぇの相手は俺だ!!」

斬り伏せた後、和也はそう言いながらジョーカーロイミュードに向かっていった。
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