光と闇を抱いた少女

夜、『ウェズペリア』、『アトラン王国』、ナカムラ家、廊下・・・

「ふぅ~。さっぱりしたぁ~。」

「クルゥ~。」

「気持ちよかったね。」

「良い温泉でしたね。」

「っていうか天然温泉があるとかノゾミさんの家はどんだけ凄いんやろ……」

「はぁ~……できることならお母さんやお父さん、けいた達を連れていきたかったなぁ~……」

ノゾミ達のご厚意でナカムラ家に泊まることになった日の夜、天然温泉を堪能したみゆき達六人はそう言いながら食堂に向かって歩いている。

「お。来たか。」

「あ。一翔さん。」

食堂に着くと、一翔がフェイトとなのはと向かい合うように座っていた。

「急拵えで用意したパジャマはどうだい?」

「はい!!ピッタリです!!」

「あの。それでそちらの方々は?」

首を傾げながらそう尋ねる一翔にみゆきが代表してそう答えるなか、れいかはフェイトとなのはのことについて、首を傾げながらそう尋ねる。

「はじめまして。私は『時空管理局』、『機動六課』、ライトニング分隊隊長のフェイト・テスタロッサ・アーチャー。」

「同じく、『時空管理局』、『機動六課』、スターズ分隊隊長の高町なのはです。よろしくね。」

そんなれいか達に対し、フェイトとなのはは笑顔でそう自己紹介する。

尚、この二人はほんの三十分前に来たばかりである。

「?時空管理局?」

「「「「「?」」」」」

『時空管理局』という聞き慣れない単語に対し、みゆきは首を傾げながらそう言い、後の五人も首を傾げる。

「あぁ、『時空管理局』というのはね……」

そんなみゆき達に対し、フェイトがそう言いながら『時空管理局』について、説明した。
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