光と闇を抱いた少女
異世界、『ミッドチルダ』、某廃ビル・・・
辺りが暗くなるなか、怪しげな五人の男が辺りを警戒しながら廃ビルの中に入っていく。
五人の内、一人はアタッシュケースを持っている。
「お待ちしておりました。ロストロギアの密輸集団、『Movur 』の皆様。」
次の瞬間、暗闇の中から仮面を着けた道化師がそう言いながら現れる。
「あんたが取引相手の『Xマジンラー』の幹部のリベンジャーか?」
「いいえ。私はリベンジャー様の代理として受け取りにきたジョーカーと申します。以後、お見知りおきを。」
首を傾げながらそう尋ねる一人の男、『Movur』のリーダーに対し、道化師、ジョーカーは頭を下げながらそう自己紹介する。
「代理だと?……まぁいい。おい。」
「へい。」ガチャッ!!
首を傾げながらもそう言うリーダーに返事しながら、アタッシュケースを持っていた部下がアタッシュケースを開けて、中身を見せる。
中にはバスケットボールくらいの大きさの銀縁の紫の鏡が入ってあった。
「ご注文の品はこの通りだ……そっちはちゃんと金を用意したのか?」
「えぇ。勿論ですとも……」ガチャッ!!
睨み付けながらそう言うリーダーに対し、ジョーカーはそう言いながら何処からかアタッシュケースを取り出し、中にある大量のミッドチルダ紙幣を見せる。
「ほぉ……こいつは凄ぇ……」
「動くな!!『時空管理局』だ!!」
「「「「「「!?」」」」」」
その瞬間、一人の局員の魔導師がそう言いながら、四人の魔導師と共に乗り込んでくる。
「ちっ!!」
「おやおや……残念ですねぇ……少なくとも、『Movur』の方々にはお金を渡してお帰り頂きたかったんですがね……」スッ
乗り込んできた五人の局員を見て、リーダーが舌打ちするなか、ジョーカーはそう言いながら、懐から白紙の黒い絵本を取り出す。
「世界よ!最悪の結末、バットエンドに染まれ!!白紙の未来を黒く塗り潰すのだ!!」
ジョーカーはそう言いながら黒い絵の具を取り出し、握り潰して白紙のページに塗り付ける。
すると、辺りが紫の曇り空に包まれた空間、『バットエンド空間』に包み込まれる。
「あぁ……もう駄目だ……」
「俺達はもう死刑なんだ……」
「どうせいくら頑張ったって……」
バットエンド空間に包み込まれた後、急な脱力感や絶望感に襲われた『Movur』や局員達はそう言いながら黒いオーラ、マイナスエネルギーを放出する。
「フフフ……」
その様子を見ながら、ジョーカーが不敵な笑みを浮かべながらマイナスエネルギーを絵本に吸収させて回収しているなか、
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「!?」
その場に駆けつけてきた、バリアジャケット姿のフェイトがシザースフォームのバルディッシュで斬りかかってくる。
バサァァァッ!!
「!?」
が、ジョーカーは無数のトランプになって、その攻撃をかわす。
「くっ……」
「不意討ちとはなかなか卑怯なことをしますね。『雷光』、フェイト・テスタロッサ・アーチャー。」
かわされたことに少し悔しそうにしながらフェイトがそう言うなか、ジョーカーはそう言いながらトランプから元の姿に戻る。
「……あなたは……『Xマジンラー』の新しいメンバーですか?」
「えぇ。私の名はジョーカー。この度、リベンジャー様に部下として生き返らせて頂いた者です。以後、お見知りおきを。」
パァァァ・・・
睨み付けながらそう尋ねるフェイトにそう答えながら、ジョーカーは背後に銀のオーロラを出現させる。
「私に課せられた今回の任務はこのロストロギア、『紫魂鏡 』を回収すること。マイナスエネルギーもある程度、回収できましたし、ここは退かせてもらいますよ。」
「ッ!!逃がさない!!」
いつの間にか回収していたロストロギアの鏡、紫魂鏡を手にしながらその場から撤退しようとするジョーカーに対し、フェイトはそう言いながら攻撃を仕掛けようとする。
「グルルル・・・ッ!!」
「!?」
が、その瞬間、何処からかサナギ体ワームが大量に現れる。
「フフフ……それは私からの置き土産です。では……」
ジョーカーはそう言いながら銀のオーロラの中へと消え、バットエンド空間が解除される。
「くっ……バルディッシュ!!カートリッジロード!!」
『Load Cartridge. Raiser form』
ジョーカーに逃げられたことに少し悔しそうにしながらもフェイトはカートリッジを消費して魔力を爆発的に上げ、バルディッシュをライザーフォームに変える。
「撃ち貫け!!雷神!!」
『Jet Raiser』
「“ジェットライザー”!!」
ズバアアアァァァンッ!!
次の瞬間、フェイトはそう言いながら巨大な魔力刃で横に一閃する。
『グオオオォォォーーーッ!?』
ドッカァァァンッ!!
フェイトの“ジェットライザー”を食らったサナギ体ワーム達は次の瞬間、そう断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅する。
「……急いで皆に伝えないと……」
その後、フェイトはジョーカーのバットエンド空間によって心を折られていた局員達をなんとか奮い立たせ、『Movur』の拘束をお願いしてから『機動六課』へと戻っていった。
辺りが暗くなるなか、怪しげな五人の男が辺りを警戒しながら廃ビルの中に入っていく。
五人の内、一人はアタッシュケースを持っている。
「お待ちしておりました。ロストロギアの密輸集団、『
次の瞬間、暗闇の中から仮面を着けた道化師がそう言いながら現れる。
「あんたが取引相手の『Xマジンラー』の幹部のリベンジャーか?」
「いいえ。私はリベンジャー様の代理として受け取りにきたジョーカーと申します。以後、お見知りおきを。」
首を傾げながらそう尋ねる一人の男、『Movur』のリーダーに対し、道化師、ジョーカーは頭を下げながらそう自己紹介する。
「代理だと?……まぁいい。おい。」
「へい。」ガチャッ!!
首を傾げながらもそう言うリーダーに返事しながら、アタッシュケースを持っていた部下がアタッシュケースを開けて、中身を見せる。
中にはバスケットボールくらいの大きさの銀縁の紫の鏡が入ってあった。
「ご注文の品はこの通りだ……そっちはちゃんと金を用意したのか?」
「えぇ。勿論ですとも……」ガチャッ!!
睨み付けながらそう言うリーダーに対し、ジョーカーはそう言いながら何処からかアタッシュケースを取り出し、中にある大量のミッドチルダ紙幣を見せる。
「ほぉ……こいつは凄ぇ……」
「動くな!!『時空管理局』だ!!」
「「「「「「!?」」」」」」
その瞬間、一人の局員の魔導師がそう言いながら、四人の魔導師と共に乗り込んでくる。
「ちっ!!」
「おやおや……残念ですねぇ……少なくとも、『Movur』の方々にはお金を渡してお帰り頂きたかったんですがね……」スッ
乗り込んできた五人の局員を見て、リーダーが舌打ちするなか、ジョーカーはそう言いながら、懐から白紙の黒い絵本を取り出す。
「世界よ!最悪の結末、バットエンドに染まれ!!白紙の未来を黒く塗り潰すのだ!!」
ジョーカーはそう言いながら黒い絵の具を取り出し、握り潰して白紙のページに塗り付ける。
すると、辺りが紫の曇り空に包まれた空間、『バットエンド空間』に包み込まれる。
「あぁ……もう駄目だ……」
「俺達はもう死刑なんだ……」
「どうせいくら頑張ったって……」
バットエンド空間に包み込まれた後、急な脱力感や絶望感に襲われた『Movur』や局員達はそう言いながら黒いオーラ、マイナスエネルギーを放出する。
「フフフ……」
その様子を見ながら、ジョーカーが不敵な笑みを浮かべながらマイナスエネルギーを絵本に吸収させて回収しているなか、
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
「!?」
その場に駆けつけてきた、バリアジャケット姿のフェイトがシザースフォームのバルディッシュで斬りかかってくる。
バサァァァッ!!
「!?」
が、ジョーカーは無数のトランプになって、その攻撃をかわす。
「くっ……」
「不意討ちとはなかなか卑怯なことをしますね。『雷光』、フェイト・テスタロッサ・アーチャー。」
かわされたことに少し悔しそうにしながらフェイトがそう言うなか、ジョーカーはそう言いながらトランプから元の姿に戻る。
「……あなたは……『Xマジンラー』の新しいメンバーですか?」
「えぇ。私の名はジョーカー。この度、リベンジャー様に部下として生き返らせて頂いた者です。以後、お見知りおきを。」
パァァァ・・・
睨み付けながらそう尋ねるフェイトにそう答えながら、ジョーカーは背後に銀のオーロラを出現させる。
「私に課せられた今回の任務はこのロストロギア、『
「ッ!!逃がさない!!」
いつの間にか回収していたロストロギアの鏡、紫魂鏡を手にしながらその場から撤退しようとするジョーカーに対し、フェイトはそう言いながら攻撃を仕掛けようとする。
「グルルル・・・ッ!!」
「!?」
が、その瞬間、何処からかサナギ体ワームが大量に現れる。
「フフフ……それは私からの置き土産です。では……」
ジョーカーはそう言いながら銀のオーロラの中へと消え、バットエンド空間が解除される。
「くっ……バルディッシュ!!カートリッジロード!!」
『Load Cartridge. Raiser form』
ジョーカーに逃げられたことに少し悔しそうにしながらもフェイトはカートリッジを消費して魔力を爆発的に上げ、バルディッシュをライザーフォームに変える。
「撃ち貫け!!雷神!!」
『Jet Raiser』
「“ジェットライザー”!!」
ズバアアアァァァンッ!!
次の瞬間、フェイトはそう言いながら巨大な魔力刃で横に一閃する。
『グオオオォォォーーーッ!?』
ドッカァァァンッ!!
フェイトの“ジェットライザー”を食らったサナギ体ワーム達は次の瞬間、そう断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅する。
「……急いで皆に伝えないと……」
その後、フェイトはジョーカーのバットエンド空間によって心を折られていた局員達をなんとか奮い立たせ、『Movur』の拘束をお願いしてから『機動六課』へと戻っていった。