少しして・・・

『それでは第五走者、よぉーい……どんくさい！！』

ドオオオォォォンッ！！

そう言うミフユの合図と同時にセッテを含む第五走者がスタートする。

最初の障害で他生徒が足つぼで足を止めたり、鉄板の上に落ちて悶えるなか、セッテは特段痛がる様子もなく駆け抜ける。

応援席・・・

「足つぼで痛がらないのは健康な証拠らしいよ。」

「なるほど……」

「(ﾋｮｲｯ!!ﾊﾟｸｯ!!ﾓｸﾞﾓｸﾞ)……♪」

「あ。凄く美味しそうに食べてる……当たりの方を引いたみたいだね……」

「セッテは運も良いんだな。」

リサとトーレがそう話をするなか、セッテは第三の障害であるお着替えBOXの中に入る。

「／／／」

お着替えBOXから出てきたセッテの衣装は………………………スクール水着(しかもサイズが少し小さい)だった。

＜ふおおおぉぉぉーーーっ！！

『おぉ………男共の興奮度がグレートマウンテンのように上昇してますね………』

『尚、第一走者のウカサ選手の下着を見た変態共は謎の“サンダーアロー”と“ライトアロー”を食らって、(死んでないけど)天に召されたわ。』

「……ちょっとあの衣装を用意した奴と『お話』してくる……IS：ライドインパルス！！」

ドンッ！！

トーレはそう言いながら紫の閃光となって消える。

「あはは……」

その様子を見て、リサが苦笑いしているなか、セッテはロッククライミングをブーメランブレードをピッケル代わりにして登りきり、ウォータースライダーを綺麗に滑り降りて一位でゴールする。

その間、興奮した男共には何故か強酸(ギリギリ失明しない程度)と光の最上級魔法、“ホーリーレイ”が降り注いだ。

また後日、スクール水着を用意したスタッフ(男子生徒)が半殺しにされた状態で発見された。

その後、定番なリレーをやって、赤組が優勝して運動会は終了した。

「終わったな……それじゃあ、私はドクター達の所へと戻る……」

「気を付けてね。色々な意味で。」

「あぁ……あ。そうだ……」

「ん？」

「……近い内にリベンジャーが何か行動を起こすらしい。何をするつもりなのかはわかってないが……気をつけろ……」

「……わかった……フェイトやノゾミちゃん達にもそれとなく伝えておくよ……」

そうしてリサはトーレと別れ、ノゾミ達の元へと向かった。