皆で楽しい運動会☆

『続いての競技は『二人で協力して倒せ!!氷柱倒し』ぃぃぃっ!!』

アカリちゃん達が戻ってきて、入れ替わるようにセッテと一緒に呼ばれて定位置に着いた後、ミフユ生徒会長は声高にそう言う。

あ。どうも。視点は作者から変わりまして私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

『それでは氷帝様。お願いします。』

「………」

私がそう思いながら首を傾げるなか、フードを深く被った水色のローブ姿のお母さんが現れる。

「“アイスニードル”。」

「「!?」」

ズオオオォォォーーーッ×16!!

お母さんがそう言った瞬間、私とセッテの背後に八本の細長く、巨大な氷柱が、相対している一年Eクラスの二人組の背後に八本の細長く、巨大な氷柱が出現した。

因みに一年Eクラスの二人組の容姿はというと、一人はピンクの忍者のような格好、一人は魔女のような格好をしています。

あ。二人とも女の子なので悪しからず。

「ってセッテ。これって氷柱というよりも……」

「氷山……ね……細長いけど……」

お母さんの魔法によって出現した八本の氷柱を見ながら、私とセッテは思わず呆然としながらそう言う。

『それでは競技のルールを説明しますね。ルールは至ってシンプル!!互いに魔法を使って相手の氷柱を全部、倒した方が勝ちです!!』

『尚、遠距離又は支援型なら魔武器の使用も許可するわ。』

『また!!結界等で氷柱を護るのもOKです!!』

『当たり前だけど、氷柱以外で攻撃して良いのは魔法と遠距離型の魔武器のみ。選手に直接攻撃してはダメよ。』

そんななか、ミフユ生徒会長とシャルナ副会長はそう説明してくれる。

なるほど。わかりやすいね。

『それでは!!赤組、ノゾミ・ナカムラ選手&セッテ・クロハラ選手VS黒組、シノブ・イチノク選手&エツコ・ジョーマ選手!!試合開始!!ですよ♪』

ジャキィィィンッ×2!!

ミフユ生徒会長がそう開始の合図を出した瞬間、シノブ・イチノク選手(魔女風)は魔武器であろう二枚の風魔手裏剣を、エツコ・ジョーマ選手(忍者風)は同じく魔武器であろう分厚い魔道書を取り出す。

「「ってなんか逆じゃない!?」」

名前と魔武器が格好と逆でしょ!!

「行けぇっ!!烈風!!!」

私達がそうツッコミを入れるなか、 シノブ選手はそう言いながら二枚の風魔手裏剣、烈風を投げつけてくる。

「ッ!!エイラ!!」

『了解!!マスター!!』

シノブ選手が投げつけてきた烈風を見て、セッテはそうエイラに指示を出し、エイラがそう言いながら出した二刀流のブーメランブレードを手に取り、シノブ選手が投げつけてきた烈風に向けて、投げつける。

ガキィンッ!!ガキィンッ!!

「サクラ!!」

『はい!!姫!!』

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

上空でセッテのブーメランブレードとシノブ選手の烈風が何度もぶつかり合うなか、私はサクラにそう指示しながら二刀流又は二丁流に変え、二十弾の“アイスバレット”を向こうの氷柱に向けて、放つ。

「“ホーリーサンクテュアリ”。」

パァァァ・・・ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「「!?」」

が、その瞬間、エツコ選手が魔道書を開きながら、そう言いながら光の最上級防御魔法、“ホーリーサンクテュアリ”を展開し、私が放った二十弾の“アイスバレット”を防ぎきる。

最上級を詠唱破棄・・・あの魔道書の能力ね・・・
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