皆で楽しい運動会☆

その後、様々な罠がアカリ達に襲いかかるが、三人は魔法と魔武器と連携で尽くクリアしていく。

「あ。出口だ!!」

「漸く出れますね。」

「早く……いこ……」

そして、漸く差し掛かった出口への光に三人はそう言いながら、出口へと向かって駆ける。

シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!

「「「!?」」」

が、その瞬間、出口の方から大量の魔力でできた矢が放たれ、三人に襲いかかる。

「うわわっ!?」

「ッ!?」

「くっ!?」

その大量の魔力矢に対し、三人はそう言いながらなんとかかわす。

「漸くここまで来たね。アカリちゃん。ジェイ君。カイン君。」

「「「カオリさん!?」」」

次の瞬間、出口の方から弓矢に変えたマイ君を片手にそう言いながら現れたカオリに対し、三人はそう困惑の声を上げる。

『あ。言い忘れてましたが、巨大迷路脱出の最終喚問としてヴィヴィオ・ナカムラ先生のご友人であるカオリ・アーチャーさんが立ち塞がるです。』

『彼女と戦い、後ろにある旗を取れれば脱出成功よ。』

「「「ゑ?」」」サァー

「フフフ……じゃあ、やろっか♪」

シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!

ミフユとシャルナの説明に思わず顔を真っ青にする三人に対し、カオリは笑顔でそう言いながら再び大量の魔力矢を放ってくる。

シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!

「くっ……さっきの罠の矢とは全然違う……!!」

「まるで弾幕……!!」

「くっ……!!」

某赤い弓兵のような弓矢とは思えない連射速度で放ってくるカオリの魔力矢に対し、アカリとジェイはそう言いながら炎蛇と影狼でなんとか対応し、カインもそう言いながら黄魔から放つ魔力弾でなんとか迎撃し、二人を援護する。

(どうしよう……ジェイ君。カイン君……)

(カオリさんは強い……倒して進むのは無理……)

(では、僕がカオリさんの一瞬の隙を作るための大技を放つ準備をしますから、アカリさんとジェイ君はその間の時間稼ぎをお願いします……)

((了解!!))

(フフフ……さぁ、どう切り抜けるかな……)

三人が“念話”でそう話をするなか、カオリはそう思いながら三人の様子を楽しそうに見つめる。

そんななか、カインは黄魔を握り、構えはするものの迎撃と援護射撃をやめる。

「?」

(迎撃と援護射撃をやめた?)

そのことに気付いたカオリがそう思いながら、首を傾げながら魔力矢を放ち続けるなか、

「やあああぁぁぁーーーっ!!」

「“ダークバレット”……」

「!?」

シュパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!!

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

アカリが弓矢に変えた炎蛇で炎の魔力を付与した大量の矢を、ジェイが大量の“ダークバレット”を放ち、カオリの魔力矢と相殺させていく。

(ここで壁役をスィッチ!?ッ!?)

「………」

カァァァ・・・

その時、カオリはカインの二丁の黄魔の銃口の前に膨大な光の魔力と金が混ざった空色の光、NSが混ざりあってできた巨大な魔力球に気付く。

「NS!?あの子もNS覚醒者だったの!?」

カインの黄魔の銃口の前に形成された魔力球に混ぜ合わされたNSを見て、カオリは思わず動揺しながら一瞬だけ動きを止めてしまう。

「やあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

パァァァンッ!!

その一瞬の隙を突いたアカリは矢を放って、カオリの手元からマイ君を弾き飛ばす。

「マイ君が!!」

「“シャイニングメテオブレイカー”!!!」

ズガアアアァァァーーーンッ!!

カインはそう言いながら、魔力球から巨大な金色の砲撃を放つ。

「ヤバッ!?」

対するカオリは慌てながら、そう言いながら神機形態の魔武器兼デバイスであるポラリスを取り出し、魔力とNSを纏わせて防御体制に入る。

ズガアアアァァァーーーンッ!!

次の瞬間、カオリはカインの“シャイニングメテオブレイカー”に呑み込まれた。
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