夜天の王と二人の帝王
現実・・・
ガミジンは困惑していた。
自分が先程まで変身解除とまではいかないものの、肉体的にも心理的にも確実にダメージを負わせ、追いつめていたセッテ。
そのセッテに止めを刺そうと“フェニックス・エターナル・ブレイズ”を放った。
が、突然、光がセッテを包み込み、“フェニックス・エターナル・ブレイズ”を打ち消したのだ。
(なんだ?……一体何が起こって……)
ガミジンがそう思いながら見つめるなか、セッテを包み込んでいた光が消えていく。
「!?」
「………」
すると、先程までガミジンやG6に負わされていた傷も癒えていて、そのことに気付いたガミジンは驚愕する。
「………」スッ
そんなガミジンに対し、セッテは左掌を翳す。
「!?」
ドカァァァンッ!!
すると次の瞬間、ガミジンは見えない力によって吹き飛ばされ、壁にめり込む。
「ぐはっ!?」
(この……“力”は……!?)
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
壁にめり込み、ダメージを負いながらもガミジンがそう思うなか、二十弾の“サンダーバレット”がガミジンに襲いかかる。
「くっ!!」
ガミジンはなんとか右腕を動かし、掌から出した『B』と描かれた紫のガイアメモリを右腰のマキシマムスロットにセットする。
『バティン!!マキシマムドライブ!!』
・・・フッ・・・
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
次の瞬間、ガミジンは自身が取り込んだソロモン72柱の悪魔の一体、バティンの“力”である『瞬間移動』を使ってその場から移動し、二十弾の“サンダーバレット”をかわす。
「アンドラス、ザガン、フェニックスに続いて、今度はバティンの“力”か……」
「!?」
ズバァァァンッ!!
が、いつの間にか肉簿していたセッテ、否、契約
すると同時にセッテに頼み、一時的に人格交代をしたアンドロマリウスはそう言いながら、黒い雷を纏わせたイージスソードでガミジンの左腕を斬り落とす。
「ぐはっ!?くっ……野郎」
ドカァァァンッ!!
「ぐはぁっ!?」
左腕を斬り落とされたガミジンがそう言うなか、アンドロマリウスはマグネットパワーで操った砂鉄と黒い雷を纏わせた右足で思いきり蹴り飛ばす。
「フッ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「ぐはぁぁぁっ!?」
続けてアンドロマリウスは二十弾の“サンダーバレット”を食らわせ、追い討ちをかける。
「まだだ……貴様に吸収された同胞達の無念はこんなものではないぞ。ガミジン……」
「くっ……」
ボォォォッ!!
アンドロマリウスがそう言いながら睨み付けるなか、ガミジンは斬り落とされた左腕の付け根から炎を噴き出し、新たな左腕を形成する。
「フェニックスの“力”で左腕を再生させたか……」
「くっ……てめぇ……誰だ!?」
真剣な表情でそう言うアンドロマリウスに対し、ガミジンはそう尋ねる。
「この我の声と“力”を忘れたか?ガミジン……」
「!?その声はアンドロマリウス!!何故、てめぇがこの世界に……そいつの中にいる!?」
セッテと一体化し、人格交代したアンドロマリウスに対し、ガミジンは動揺を隠せないといった感じでそう尋ねる。
「我は他でもない貴様を処罰するために『第九世界』からこの世界に渡り、この者を主と認め、契約を交わし、一体化した……もうこれ以上、貴様の好きにはさせんぞ……」
「ちっ……厄介な奴が出てきたな……ッ!?」
そんななか、加頭から“念話”で計画が失敗したという報せがガミジンに入る。
「ちっ!!どうやら今回はここまでのようだな……」
「ッ!!逃がさん!!」
そう言いながら撤退しようとするガミジンに対し、アンドロマリウスはそう言いながら追撃しようとする。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「「「「「!?」」」」」
が、その瞬間、上空で激戦を繰り広げるリサと闇梨紗の方から大量のビーム弾と楝獄が降り注ぐ。
「なっ!?」
「わわっ!?」
「これは……!?」
「お姉ちゃんと闇に堕ちたお姉ちゃんの……!!」
「ッ!!今の内に……!!」
流れ弾で降り注いだビーム弾や楝獄にアンドロマリウス、ジェミニ、フェイトの三人がそう言いながらなんとかかわすなか、ガミジンはそう言いながら陽炎のように消えて、その場から撤退する。
「ッ!!逃げられたか!!」
ズガアアアァァァンッ!!
「「「「!?」」」」
そのことに気付いたアンドロマリウスがそう言うなか、闇梨紗が放ったのであろう、巨大な楝獄の砲撃がジェミニとフェイトの方に向かっていく。
(アンドロマリウス!!)
「わかっている!!」バサァッ!!
頭の中でそう言うセッテにそう答えながら、アンドロマリウスは自らの翼を出現させ、降り注ぐビーム弾や楝獄を尽くかわしながらジェミニとフェイトの方に向かっていく。
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、流れ弾の砲撃は命中し、土煙が舞う。
カァァァ
「危なかった……」
が、ギリギリ二人の真上まで飛翔したアンドロマリウスが強力な結界を張って防いでいた。
「せ、セッテ?」
「さんではありませんね。」
「何者ですか?」
そんなアンドロマリウスに対し、ジェミニとフェイトは若干警戒しながらそう尋ねる。
「我はソロモン72柱の一柱、序列72位の悪魔、アンドロマリウス。裏切りの悪魔、ガミジンを処罰するため、『第九世界』より馳せ参じた。」
対するアンドロマリウスは真剣な表情でそう名乗った。
ガミジンは困惑していた。
自分が先程まで変身解除とまではいかないものの、肉体的にも心理的にも確実にダメージを負わせ、追いつめていたセッテ。
そのセッテに止めを刺そうと“フェニックス・エターナル・ブレイズ”を放った。
が、突然、光がセッテを包み込み、“フェニックス・エターナル・ブレイズ”を打ち消したのだ。
(なんだ?……一体何が起こって……)
ガミジンがそう思いながら見つめるなか、セッテを包み込んでいた光が消えていく。
「!?」
「………」
すると、先程までガミジンやG6に負わされていた傷も癒えていて、そのことに気付いたガミジンは驚愕する。
「………」スッ
そんなガミジンに対し、セッテは左掌を翳す。
「!?」
ドカァァァンッ!!
すると次の瞬間、ガミジンは見えない力によって吹き飛ばされ、壁にめり込む。
「ぐはっ!?」
(この……“力”は……!?)
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
壁にめり込み、ダメージを負いながらもガミジンがそう思うなか、二十弾の“サンダーバレット”がガミジンに襲いかかる。
「くっ!!」
ガミジンはなんとか右腕を動かし、掌から出した『B』と描かれた紫のガイアメモリを右腰のマキシマムスロットにセットする。
『バティン!!マキシマムドライブ!!』
・・・フッ・・・
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
次の瞬間、ガミジンは自身が取り込んだソロモン72柱の悪魔の一体、バティンの“力”である『瞬間移動』を使ってその場から移動し、二十弾の“サンダーバレット”をかわす。
「アンドラス、ザガン、フェニックスに続いて、今度はバティンの“力”か……」
「!?」
ズバァァァンッ!!
が、いつの間にか肉簿していたセッテ、否、
「ぐはっ!?くっ……野郎」
ドカァァァンッ!!
「ぐはぁっ!?」
左腕を斬り落とされたガミジンがそう言うなか、アンドロマリウスはマグネットパワーで操った砂鉄と黒い雷を纏わせた右足で思いきり蹴り飛ばす。
「フッ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「ぐはぁぁぁっ!?」
続けてアンドロマリウスは二十弾の“サンダーバレット”を食らわせ、追い討ちをかける。
「まだだ……貴様に吸収された同胞達の無念はこんなものではないぞ。ガミジン……」
「くっ……」
ボォォォッ!!
アンドロマリウスがそう言いながら睨み付けるなか、ガミジンは斬り落とされた左腕の付け根から炎を噴き出し、新たな左腕を形成する。
「フェニックスの“力”で左腕を再生させたか……」
「くっ……てめぇ……誰だ!?」
真剣な表情でそう言うアンドロマリウスに対し、ガミジンはそう尋ねる。
「この我の声と“力”を忘れたか?ガミジン……」
「!?その声はアンドロマリウス!!何故、てめぇがこの世界に……そいつの中にいる!?」
セッテと一体化し、人格交代したアンドロマリウスに対し、ガミジンは動揺を隠せないといった感じでそう尋ねる。
「我は他でもない貴様を処罰するために『第九世界』からこの世界に渡り、この者を主と認め、契約を交わし、一体化した……もうこれ以上、貴様の好きにはさせんぞ……」
「ちっ……厄介な奴が出てきたな……ッ!?」
そんななか、加頭から“念話”で計画が失敗したという報せがガミジンに入る。
「ちっ!!どうやら今回はここまでのようだな……」
「ッ!!逃がさん!!」
そう言いながら撤退しようとするガミジンに対し、アンドロマリウスはそう言いながら追撃しようとする。
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
「「「「「!?」」」」」
が、その瞬間、上空で激戦を繰り広げるリサと闇梨紗の方から大量のビーム弾と楝獄が降り注ぐ。
「なっ!?」
「わわっ!?」
「これは……!?」
「お姉ちゃんと闇に堕ちたお姉ちゃんの……!!」
「ッ!!今の内に……!!」
流れ弾で降り注いだビーム弾や楝獄にアンドロマリウス、ジェミニ、フェイトの三人がそう言いながらなんとかかわすなか、ガミジンはそう言いながら陽炎のように消えて、その場から撤退する。
「ッ!!逃げられたか!!」
ズガアアアァァァンッ!!
「「「「!?」」」」
そのことに気付いたアンドロマリウスがそう言うなか、闇梨紗が放ったのであろう、巨大な楝獄の砲撃がジェミニとフェイトの方に向かっていく。
(アンドロマリウス!!)
「わかっている!!」バサァッ!!
頭の中でそう言うセッテにそう答えながら、アンドロマリウスは自らの翼を出現させ、降り注ぐビーム弾や楝獄を尽くかわしながらジェミニとフェイトの方に向かっていく。
ズガアアアァァァンッ!!
次の瞬間、流れ弾の砲撃は命中し、土煙が舞う。
カァァァ
「危なかった……」
が、ギリギリ二人の真上まで飛翔したアンドロマリウスが強力な結界を張って防いでいた。
「せ、セッテ?」
「さんではありませんね。」
「何者ですか?」
そんなアンドロマリウスに対し、ジェミニとフェイトは若干警戒しながらそう尋ねる。
「我はソロモン72柱の一柱、序列72位の悪魔、アンドロマリウス。裏切りの悪魔、ガミジンを処罰するため、『第九世界』より馳せ参じた。」
対するアンドロマリウスは真剣な表情でそう名乗った。