夜天の王と二人の帝王

セッテVSガミジン・・・

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

イージスエヴァに変身したセッテはそう言いながら、イージスソードでガミジンに斬りかかる。

「フッ……」

ガキィィィンッ!!

対するガミジンは右腕で平然と受け止める。

「ッ!!」

「ククク……『進化』したクロックアップでデスティニーの時間停止を無効化されたのには驚いたが……そんな攻撃じゃ俺に掠り傷すら負わせられねぇよ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

ガミジンはそう言いながら左足でセッテを思いきり蹴り飛ばす。

「ぐっ!?」

「クハハハハハッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

蹴り飛ばした後、ガミジンは笑いながら大量の炎弾を放ってくる。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

次の瞬間、炎弾は全弾命中して、土煙が舞う。

カァァァ・・・バチッ!!・・・バチッ!!

「はぁ……はぁ……」

が、セッテはエボリューションメモリの影響で『領域』内でも使用可能になったマグネットパワーと雷の魔力を組み合わせた電磁フィールドで防ぎきる。

「ほぅ……『進化』の“力”で『領域』の影響も打ち消していたとはな……ククク……」

「!?」

ドカァァァンッ!!

セッテが展開した電磁フィールドを見ながら、ガミジンはそう言いながら一瞬の内にセッテの背後を取り、炎を纏った右拳で思いきり殴り飛ばす。

「きゃあああぁぁぁっ!?くっ……」

殴り飛ばされた後、セッテはそう言いながらなんとか体制を立て直す。

「ククク……あぁ、そういえば、加頭から聞いたんだがおまえ、元は『Xマジンラー』に創造主であるジェイル・スカリエッティや自分の姉に当たる二人の戦闘機人と一緒にスカウトされて脱獄したんだよなぁ……」

そんなセッテに対し、ガミジンは不敵な笑みを浮かべながらそう話しかける。

「ククク……『Xマジンラー』に加入した後は『Xマジンラー』製のメダルシステムのダークライダー、ゼウスの被験者になったが暴走。その時にノゾミ・ナカムラに助けられ、ノゾミ・ナカムラの仲間になって『Xマジンラー』やスカリエッティ達を裏切った……」

「ッ……」

「ククク……どうだ?自分にとっての『家族』を裏切った感覚は?……ククク……」

「トランザム!!」

ドンッ!!

不敵な笑みを浮かべながらそう言うガミジンに対し、セッテはそう言いながらトランザムを使い、急接近しながらイージスソードで斬りかかる。

「ククク……」ヒョイッ

「!?」

が、ガミジンはその攻撃を軽々とかわし、

「オラアアアァァァーーーッ!!」

ドカドカドカドカドカァァァンッ!!

カウンターで炎を纏った両拳で数回と殴り飛ばす。

「きゃあああぁぁぁっ!?」

「ククク……」

殴り飛ばされたセッテが吹き飛ぶなか、ガミジンはそう言いながら右掌から『Z』と描かれた濃い緑のガイアメモリを取り出し、右腰のマキシマムスロットにセットする。

『ザガン!!マキシマムドライブ!!』

「はぁっ!!」

「!?」

ズオオオォォォッ!!ガシィィィンッ!!

ガミジンがそう言いながら右掌で地面に触れた瞬間、地面から巨大な土の腕が出現し、セッテを掴み、拘束する。

「ククク……そぉらぁっ!!」

ブンッ!!ズガァァァンッ!!

次の瞬間、ガミジンは土の腕を操作して、セッテを高い位置から地面に思いきり叩きつける。

「がはっ!?」

「ククク……そろそろ楽にしてやるよ……」

『フェニックス!!マキシマムドライブ!!』

「“フェニックス・エターナル・ブレイズ”!!」

ズガアアアァァァンッ!!

ガミジンはそう言いながら、巨大な炎弾をセッテに向けて、放ってくる。

「くっ……!!」

その炎弾を見つめながら、セッテがそう言いながら身体を起こした瞬間、

パァァァ・・・

「!?」

セッテの視界が光に塗り潰された。
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