夜天の王と二人の帝王

克巳VS加頭・・・

「はぁ……はぁ……」

「………」

ヴィヴィオとラミと二体のブラックドールギオッゾの戦いに和也と貴利矢が駆けつけた頃、エンペラーに強化変身した克巳は今、エルドラドメモリで無敵状態になったダークエターナル・アームドユートピアに変身した加頭に苦戦していた。

「そろそろ終わりにしてあげます……」

『エターナル!!マキシマムドライブ!!』

「はぁっ!!」

ズバアアアァァァンッ!!

加頭はそう言いながら金色がかった赤黒い光の斬撃、“エルドラドエディション・ダークネスラッシュ”を放ってくる。

「ッ!!」

『アクセル!!マキシマムドライブ!!』

ドンッ!!

「!?」

が、克巳は咄嗟にアクセルメモリを使い、高機動で加頭の“エルドラドエディション・ダークネスラッシュ”をかわしながら肉簿し、

「はぁっ!!」

ズバァァァンッ!!

「ぐっ!?」

エンペラーエッジで斬りつけながら吹き飛ばす。

「!?ダメージが通った……」

「くっ……エルドラドメモリの効果時間が切れましたか……ッ!?」

先程までは通らなかったダメージが通ったことに克巳がそう言い、加頭がそう言うなか、カンナギからの“念話”での撤退命令が加頭に届く。

「撤退命令ですか……仕方ありませんね……」

パァァァ

加頭はそう言いながら銀のオーロラを出現させる。

「残念ですが、今回はここまでです。」

「待ちやがれ!!」

「また何時か、遭いましょう。大道克巳。」

克巳の制止を無視しながら、加頭はそう言いながら銀のオーロラの中へと消えていった。

「……くそっ!!」

一人、その場に残された克巳は苦々しい表情でそう言った。
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