「！？」

ドーベン・ウルフ（断片）は驚愕する。

ヒナタを包むゼロの機体から感じられる雰囲気の変わりようと先程とは比べ物にならない殺気に。

「なんだ？何が起こって」

「任務了解。内容、ドーベン・ウルフの撃墜。」

「！？まさか、てめぇ」

「戦術レベル最大効果確認。排除開始……！！」

ヒナタ、否、『ヒイロ・ユイ』はそう言いながら、先程とは比べ物にならないスピードで突っ込んでいく。

「ッ！！」

ガキィィィンッ！！

突っ込んでくるヒイロの二刀流のビームサーベルをドーベン・ウルフはすぐさま二刀流にしたビームサーベルで受け止める。

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ！！

その後、ヒイロとドーベン・ウルフは十数回と斬り結ぶ。

が、先程とは打って変わって隙が全くなくなったヒイロがドーベン・ウルフを徐々に追いつめていく。

「くっ……本物……ッ！？」

「そこだ！！」

「！？」

ズババァァァンッ！！

ヒイロはそう言いながら、ドーベン・ウルフの両腕を斬り落とす。

「ぐはっ！？くっ……野郎っ！！」

ガチョンッ！！

両腕を斬り落とされたドーベン・ウルフ（断片）はそう言いながら、距離を取りながら能力か何かでビームライフルを動かし、胸部と接続してメガランチャーに変える。

「両腕を斬り落とされてもたいして悲鳴を上げずに反撃に出るか……その度胸と戦闘技術は惜しい。邪悪な思想がなければ、良い兵士になれただろうに……」

「うるせぇ！！死ね！！」

ズガアアアァァァーーーンッ！！

ドーベン・ウルフ（断片）はそう言いながら、メガランチャーから極太ビームを放ってくる。

「甘い！！」

「！？」

スバァァァンッ！！

が、ヒイロはその極太ビームをかわしながら肉簿し、左手のビームサーベルでメガランチャーの砲身を斬り裂く。

「これで終わりだ！！」

ズババババババババババァンッ！！

ヒイロはそう言いながら二刀流のビームサーベルでドーベン・ウルフ（断片）を八つ裂きにする。

「くそがあああぁぁぁーーーっ！！！」

ドッカァァァンッ！！

八つ裂きにされたドーベン・ウルフ（断片）はそう言いながら爆発し、消滅した。