夜天の王と二人の帝王

一翔VSガデッサ・・・

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

「くっ……」

ガデッサが砲身を閉じ、三連装ビームライフルにしたGNメガランチャーから放ってくる大量のビーム弾を僕は『月歩』で跳びながらなんとかかわしていく。

あ。どーも。巻き込まれで『冥界神』で今はノゾミの父親の一翔・中村です。はい。

なんかお久しぶりですねwwwじゃなくて僕は今、『Xマジンラー』が開発したG装備の一機であるガデッサを相手に少しだけ苦戦しています。

先程から速いスピードで且つ大量に放ってくるビーム弾の弾幕によって近付くことはおろかフォームチェンジする暇すら与えてくれません。

『見聞色』の覇気で動きを先読みしようにも何故か聴こえないし、動きに迷いがない所からみても装着者は十中八九転生者、それも『運命の断片達』の一人か。

「ムイ。ZEROを起動して。」

ガデッサの中身について、おおよその見当を着けた後、僕はそうムイに指示を出す。

『了解!『ZERO SYSTEM』、起動!!』

対するムイがそう言った瞬間、視界が一気にクリアになり、膨大な情報が頭の中に流れ込んでくる。

その膨大な情報を元に僕はガデッサが放ってくるビーム弾をことごとく避け、いなし、防いでいく。

「ちっ!!さっきからちょこまかと!!いい加減に墜ちやがれ!!!」

あ。喋った。

僕がそう思っているなか、ガデッサ断片は苛立ちがピークに達したのか、閉じていたGNメガランチャーの砲身を開き、極太ビームを放とうとする。

「って撃たせる訳ないだろ。クロックアップ!!」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

僕はそう言いながらクロックアップを使い、超光速の世界に入る。

「バカが!!クロックアップはこっちもできんだよ!!」

『Clock Up』

・・・フッ・・・

対するガデッサもそう言いながらクロックアップを使って、超光速の世界に入ってくる。

「それもZEROで予測済み。」

『TRANS-AM』

ズババァァァンッ!!

「……へ?」

が、僕はそう言いながらムイが起動させたトランザムで急接近し、二刀流のサイガッシャーでガデッサのGNメガランチャーを持っている右腕と左腕を斬り落とす。

「……ぎゃあああぁぁぁーーーっ!?」

「終わりだ。」

『フルチャージ』

両腕を斬り落とされたガデッサがそう苦痛の声を上げるなか、僕はそう言いながらライダーパスを取り出し、ベルトにセタッチする。

「“ジャッジメントダブルスラッシュ”!!」

「!?」

ズババァァァンッ!!

僕はそう言いながら“ジャッジメントダブルスラッシュ”をガラッゾに食らわせる。

「ぎゃあああぁぁぁーーーっ!!?」

ドッカァァァンッ!!

次の瞬間、ガデッサ断片はそう断末魔の叫びを上げながら爆発し、消滅した。
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