夜天の王と二人の帝王

ガキキキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

(なんで私はこの子の剣の腕前を知っているの!?なんでこの子が強く、成長していることを嬉しく思っているの!!?)

はやての刀と佳奈多のオーガストランザーが何度もぶつかり合い、桜色の光と金の光が火の粉のように散るなか、佳奈多はそう思いながら困惑する。

「いくでぇっ!!お母さん!!!」

そんななか、はやてはそう言いながら距離を取る。

パァァァ・・・

ダッ!!

すると刀・・・リメンズ・ハーツの刀身が淡い桜色の光に包み込まれ、はやてはリメンズ・ハーツを両手でしっかりと握りしめながら突っ込んでいく。

「ッ!!」

『EXCEED CHARGE』

対する佳奈多はオーガフォンのボタンを押し、オーガストランザーのフォトンの刀身を伸ばす。

「“桜の煌めき”!!」

「“オーガストラッシュ”!!」

ズガアアアァァァンッ!!

次の瞬間、はやてが横凪ぎに振るうリメンズ・ハーツと佳奈多の“オーガストラッシュ”が激しくぶつかり合う。

「!?」

そんななか、突然、佳奈多の“オーガストラッシュ”の出力が弱まり出す。

(あの子達のホープ希望メモリとはやてに残したリメンズ・ハーツのおかげで漸くこのチャンスが来たわ!!)

「!?誰だ!?」

(あなたに身体を奪われた、八神はやての母親よ!!)

そう困惑の声を上げる『佳奈多』に頭の中で『母』がそう言うなか、“オーガストラッシュ”の出力はどんどん落ちていく。

「飛びなさい!!はやて!!」

「ッ!!」

次の瞬間、一時的に『佳奈多』から主導権を奪い返した『母』はそうはやてに言い、はやては飛行魔法で飛びながら距離を取る。

その直後、『母』は両腕を左右に広げ、無防備な体制になる。

「なっ!?」

「今よ!!はやて!!やりなさい!!」

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

そのことに『佳奈多』がそう困惑の声を上げるなか、『母』はははやてに言い、はやてはリメンズ・ハーツを構えながら急降下してくる。

ズバァァァンッ!!

次の瞬間、はやては『佳奈多』を斬り裂いた。
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