夜天の王と二人の帝王

「「!?」」

「「え?」」

が、そう言う音声と共に雪那とセッテはいつの間にか蔦や触手による拘束から解放され、ガミジンとG6から離れた位置に移動していた。

「よかった……なんとか間に合った……」

「「!?フェイトさん!!」」

次の瞬間、いつの間にか近くにいた、ユライト・ハイパーシャドウに変身したフェイトに対し、雪那とセッテはそう言う。

実は先程、駆けつけたフェイトがハイパークロックアップを使い、ガミジンとG6の攻撃が命中する前にツヴァイを使って蔦や触手を斬り裂き、二人を救出していたのだ。

「大丈夫?二人とも。」

「は、はい……」

「なんとか……」

救出した後、そう尋ねてくるフェイトに対し、セッテと雪那はそう答える。

「ちっ!!『雷光』、フェイト・テスタロッサ・アーチャーが来たか……」

ガミジンがフェイトを見ながら、舌打ちしながらそう言うなか、G6は斬り飛ばされた両腕の付け根が飛び出た触手を束ねて、新たな黒い両腕を形成する。

「ッ!!」

その様子を見て、雪那はすぐさまミラクルガンスラッシュを構え直す。

「雪那。ここは私とフェイトさんに任せて、雪那はノゾミと佳奈多さんの方へ行って。」

「セッテさん!?」

「ノゾミ一人じゃ佳奈多さんを止められない。だから、お願い。」

「……わかりました。」

そうしてガミジンとG6の相手をセッテとフェイトに任せ、雪那はノゾミと佳奈多の方へと向かう。

「ちっ!!綺原雪那をノゾミ・ナカムラの方へ行かせちまったか……まぁいいか。G6。おまえは『雷光』を殺れ。俺が裏切り者の戦闘機人の相手をする……ちょっと聞いてみたいこともあったしな……」

その様子を見て、ガミジンがそう指示した瞬間、G6は戦闘体制を取る。

「行くよ!!セッテ!!」

「はい!!」

そんなガミジンとG6に対し、フェイトとセッテはそう言いながら向かっていった。
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