「グオオオォォォーーーッ！！」

「くっ……」

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ！！

一体のブラックドールギオッゾが繰り出す両腕の鉤爪や八本の節足による攻撃をユライト・ライダーフォームに変身したフェイトはクナイフォームのツヴァイで捌ききる。

(くっ……この新型のBOW……思っていた以上に強い……)

「グオオオォォォーーーッ！！」

ズガアアアァァァンッ！！

「くっ！！」

フェイトが内心、苦い表情をしながらそう思うなか、ブラックドールギオッゾの下半身のギオッゾの口から黒が混ざった青い光線が放たれる。

が、フェイトはその攻撃をなんとかかわしながら、ブラックドールギオッゾから距離を取る。

(嫌な予感がする…早くこいつを倒さないと……)

距離を取った後、フェイトはそう思いながらツヴァイをライザーフォームに変える。

『Road Cartridge. Rider power get set.』

「ライダーブレイカー！！」

『RIDER BREAKER』

ズガアアアァァァンッ！！

次の瞬間、フェイトはブラックドールギオッゾに向けて、“ライトニングライザーブレイカー”を放つ。

ズガアアアァァァンッ！！

フェイトが放った“ライトニングライザーブレイカー”により、ブラックドールギオッゾがいた所が土煙に包み込まれる。

「やったかな……ッ！？」

ズオオオォォォーーーッ！！

土煙を見ながらフェイトがそう言った次の瞬間、土煙の中から無数の黒い触手が襲いかかってくる。

「くっ！！」

ボッ！！

「グオオオォォォーーーッ！！」

フェイトがその触手をかわすなか、土煙の中から恐らく防御に使ったのだろう、八本の節足は欠損しているもののその代わりと言わんばかりに背中から無数の黒い触手と二本のカマキリの鎌が生えたブラックドールギオッゾが飛び出してくる。

「！？進化した！？」

「グオオオォォォーーーッ！！」

より醜悪な姿に変貌を遂げたブラックドールギオッゾを見て、そう困惑の声を上げるフェイトに対し、ブラックドールギオッゾは先程より素早いスピードで両腕の鉤爪と背中の鎌と触手を駆使して猛攻を仕掛けてくる。

「グオオオォォォーーーッ！！」

(くっ……さっきよりもスピードが上がっている……)

そう雄叫びを上げながら繰り出してくるブラックドールギオッゾの攻撃をフェイトはそう思いながら避けたり、ツヴァイでいなしたりして対応する。

(けど……)

「グオオオォォォーーーッ！！」

ブラックドールギオッゾが右腕の鉤爪で突きを放ってくる。

「ッ！！」

が、フェイトはその攻撃を紙一重でかわしながら、バックステップで距離を取ろうとする。

「グオオオォォォーーーッ！！」

ズオオオォォォーーーッ！！

そんなフェイトに対し、ブラックドールギオッゾは触手を伸ばして、拘束しようとする。

「ッ！！」

ズバババババァンッ！！

対するフェイトはツヴァイを振るって、ブラックドールギオッゾの触手を斬り裂く。

「グオオオォォォーーーッ！？」

「私の速さは、未来にも辿り着いている！！」

ブゥゥゥンッ！！パシッ！！

触手を斬り裂かれたブラックドールギオッゾがそう苦痛の声を上げるなか、 フェイトが地面に着地しながらそう言った瞬間、何処からか銀色のゼクター、ハイパーゼクターが飛んできて、フェイトの手に収まる。

「ハイパーキャストオフ！！」

『Hyper Cast Off』

パキィィィンッ！！

次の瞬間、フェイトはシャドウフォームからハイパーシャドウフォームに強化変身した。