夜天の王と二人の帝王

『ウェズペリア』、『アトラン王国』、街中・・・

「「はあああぁぁぁーーーっ!!」」

ズバババババババババババババババァンッ!!

ドカカカカカカカカカカカカカカカァンッ!!

「縛れ!!“鋼の軛”!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドォンッ!!

『グオオオォォォーーーッ!?』

ドカァァァンッ!!

シグナムとヴィータが上空で大量のインフェクテッドバットを倒すなか、地上ではシャマルが“バインド”でクリムゾンヘッドやウーズの身動きを封じ、ザフィーラが“鋼の軛”で倒していく。

「ふぅ……『Xマジンラー』もまた厄介なものを送り込んできたものだ……」

「これでこの辺りの奴は全滅か?」

「えぇ。クラールヴィントの反応を見る限りはこの辺りのBOWは片付いたわ。」

そうして周囲のBOWを倒した後、ザフィーラが若干額から汗を流しながらそう言うなか、そう確認しながらシグナムと共に下りてきたヴィータにシャマルはクラールヴィントで反応を確認しながらそう言う。

「では、他の所の援護にッ!?」

「「「!?」」」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

そんななか、シグナムがそう言う最中、上空から二十弾の青い光弾が放たれてくる。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「流石は夜天の守護騎士……この程度の不意討ちは防ぎますか……」

上空から放たれた二十弾の青い光弾を四人が“障壁”を張って防ぎきった次の瞬間、上空からフライングアタッカーを装備した仮面ライダーサイガがそう言いながら現れる。

その声は女性のものだった。

「声からして佳奈多さんではない様だが貴様……『Xマジンラー』からの刺客か……」

「組織に完全な忠誠を誓っている訳ではありませんがね……私は佳奈多さんのために戦う者です。」

真剣な表情で睨み付けながらそう言うシグナムに対し、サイガはそう言いながら地面に降り立つ。

「?佳奈多さんのために戦う者だと?」

「あなた方に一つ、お伺いしたいことがあります……」

サイガが言った『佳奈多のために戦う者』という単語にそう言いながら反応するヴィータを余所にサイガは話しかけてくる。

「あなた方の主、八神はやては今、どちらにいますか?教えてください。」

「断る。我々は主はやてをお護りするのが使命……主を売ったりなどしない……」

「逆にてめぇの身柄を拘束して、佳奈多さんのことも含めて知ってること全部、話してもらおうか!!」

はやての居所について、そう尋ねるサイガに対し、シグナムとヴィータはそう言いながら、ザフィーラとシャマルと共に向かっていく。

こうしてヴォルケンリッターVSサイガの戦いが始まった。
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