今度は臨界神と縁魔神が来ました

『Xマジンラー』本部、廊下・・・

「くそっ!!ラース・フォートニングめ……次こそは必ず」

「次はねぇよ。」

「!?」

ズシャアアアンッ!!

右手に握りしめるバーサーカーメモリを見つめながら、ラースに対する恨み言を言うポンコツ会長の胸を、いつの間にか背後にいたガミジンがそう言いながら左腕で貫く。

「が、ガミジンさん?……な……んで……」

ドサッ!!

貫かれたポンコツ会長はそう言いながら前のめりに倒れ、絶命する。

「くははっ!!ノゾミ・ナカムラやその仲間達を始末するという意味では役に立たなかったが二人とも、メモリの実験台としては役に立ったぜ。」

「酷いことをしますねぇ。あなたも。自分が断片化させて利用するだけ利用して、最終的に一人は見殺し、もう一人は用済みとして始末するとは……」

ポンコツ会長を始末した後、嗤いながら、そう言いながら近くに転がっているバーサーカーメモリを拾うガミジンに対し、いつの間にか背後にいた加頭はそう話しかける。

「あんたらが新しく開発したメモリの直挿しでのデータを取る実験にはなったんだからそう言うな。で、この二本のメモリ、俺が貰って構わねぇよな?」

「勿論、そのメモリは元々はあなたにもエンドでの使用でテストしてもらった上でお譲りする予定のものでしたから。まぁ、その前にメモリが吸収した断片二人の闇から生まれたマイナスエネルギーを抜き取らせて頂きますが……」

自分が回収したウィッチメモリとバーサーカーメモリを見せながらそう尋ねてくるガミジンに対し、加頭はポーカーフェイスのまま、そう言った。
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