雪那VS蝶炎・・・

「ククク……なかなかやるな……流石は主やノゾミ・ナカムラのようなNS覚醒者と似て非なる存在、『新人種（ニューレイス）』といったところか……」

「はぁ……はぁ……強い……」

仮面ライダーミラクルに変身した雪那は今、蝶炎とほぼ互角の戦いを繰り広げていた。

(戻りなさい。蝶炎。)

「！？」

そんななか、闇梨紗からそう言う“念話”が蝶炎に入ってくる。

(『Ｘマジンラー』の『ウェズペリア』への侵攻とフォートニング兄弟の所有する聖神器・魔神器の強奪の計画は失敗。覇道やウェスカーも撤退していってるわ。)

(確かに……リベンジャーも今、無様にコアだけになりながらも撤退したし、神機兵もザクももう少しで殲滅されそうだしな……)

(だから、『奇跡』との遊びはそこまで。ウェスカーが良いお土産も持って帰ってきたから、あなたも戻ってきなさい。蝶炎。)

(……りょーかい……)

「悪いが、ここは一旦退かせてもらうぜぇ。」

「！？逃がさない！！」

そう言いながら去ろうとする蝶炎に対し、雪那はそう言いながらミラクルガンスラッシュ・スラッシュモードで斬りかかる。

「フッ………」

「！？」

ボオオオォォォッ！！

が、蝶炎は自身が操る黒炎、『楝獄』で壁を作り出し、雪那はその壁の前に立ち止まる。

楝獄の壁が一通り燃え、消えた頃には蝶炎の姿が消えていた。

「ッ……逃げられた……」

そのことに雪那は悔しそうにしながらも変身を解き、ノゾミ達の元へと向かう。

その後、上空のザク軍団は一翔やリヒテル達、ベスタードによって、地上の神機兵軍団はノゾミ達によって殲滅された。