今度は臨界神と縁魔神が来ました

佳奈多VSウェスカー・・・

「はぁ……はぁ……」

はやてとフェイトと共に駆けつけ、気絶した夢羽に代わって、ダブルオーライザーを装着して、アルケーガルムを装着したウェスカーに挑む佳奈多。

が、互いに装備しているG装備の性能の差か、佳奈多はGNソードⅢとGNソードⅡをウェスカーのGNバスターソードによって叩き折られ、機体自体も所々、罅(ヒビ)が入る程のダメージを受けていた。

(くっ……『Xマジンラー』がG装備の研究開発もしている可能性も視野に入れていたけど、ここまでのものを完成させていたなんて……!!)

「ククク……どうやら俺のアルケーガルムの方が性能は上のようだな……」

肩で息をしながら佳奈多がそう思うなか、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

(こいつだけでも何がなんでも倒さないと!!)

「トランザム!!」

ドンッ!!

佳奈多はそう思いながらトランザムを使い、GNファング達の攻撃をかわしながらウェスカーに突っ込んでいく。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

「………」

ズバァァァンッ!!

次の瞬間、佳奈多はライザーソードでウェスカーを一刀両断する。

「………」

パァァァ・・・

「!?」

が、一刀両断されたウェスカーの身体が黒い粒子になって消滅する。

「まさか、粒子化」

「遅い。」

「!?」

ズバババババババババババババババァンッ!!

粒子化を使って佳奈多を欺いたウェスカーは次の瞬間、GNバスターソードで十数回と斬りつける。

バキィィィンッ!!

「がっ……はぁ……」

結果、ダブルオーライザーは完全に大破し、佳奈多は気を失いながら落下していく。

・・・フッ・・・

「おっと……前回の地下研究施設での戦いで回収できなかったからな。」

が、ウェスカーはそう言いながら、気絶した佳奈多を自分の手元に空間移動させて鹵獲する。

「!?佳奈多さん!!」

そのことに気付いたはやてはそう言いながら、佳奈多を救出しようとウェスカーに向かっていく。

「ん?『歩くロストロギア』か……おまえを連れていくのはまだ先だ。」

「!?はやて!!危ない!!」ガバッ!!

「!?」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!

が、ウェスカーがそう言った瞬間、GNファング達が一斉にビームをはやてに向けて放ち、そのことに気付いたフェイトは咄嗟にはやてを抱きしめることで庇う。

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!

「!?フェイト!!はやて!!」

十基のGNファングから放たれるビームの集中豪雨に晒されている二人を見て、和也はそう言いながら援護しようとする。

「させないよ!!」

「くっ!!」

ガキィィィンッ!!

が、覇道に阻まれる。

ズガガガガガガガガガァ・・・ン・・・

「くっ……」

パァァァ

そんななか、GNファング達からのビームは止み、庇ったフェイトは変身が強制解除されながら気を失う。

「!?フェイトちゃん!!……ッ!?」

自分を庇ったフェイトにすぐさま声をかけながら、はやては気絶した佳奈多を肩に担いだウェスカーが銀のオーロラを出現させていることに気付く。

「嫌や。佳奈多さんを……お母さんを連れていかんといてぇっ!!!」

思わずそう叫ぶはやてを他所にウェスカーは気絶した佳奈多と共に銀のオーロラの中へと消えていく。

ガキィィィンッ!!ドカァァァンッ!!

「ぐはぁっ!?」

「ふむ。ウェスカーは二木佳奈多を齒獲して先に帰ったか……」

クナイガンでドラゴンブレードを弾き上げ、和也を蹴り飛ばした後、覇道は顎に手を当てながら、そう言いながら思案する。

「……大量投入した神機兵とザクももうすぐで殲滅されそうだし、ここが引き際かな……デスガン!!ウーノ!!撤退するよ!!」

「!?ちっ……」

「……了解……」

デスガンは舌打ちしながら、ウーノはそう言いながら覇道と合流し、覇道は銀のオーロラを出現させる。

「またねぇ~♪」

「じゃあ、な。」

覇道とデスガンはそう言いながら、銀のオーロラに入って去っていくなか、

「……(ボソッ)ごめんなさい……」

ウーノは小さい声でそう謝罪しながら、銀のオーロラに入って去っていった。
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