今度は臨界神と縁魔神が来ました
ノゾミVSヴェルザ・・・
「はぁ……はぁ……」
「………」
ラースと再び戦うためにノゾミに挑むヴェルザだったが、未だに決定打を与えられずにいた。
「はぁ……はぁ……何故だ?………何故、殺す気で来ない!?」
息が切れ切れになりながらも、ヴェルザは睨み付けながらそう尋ねる。
ヴェルザはこれまで魔法や能力を使って、本気でノゾミを殺そうとしていた。
しかし、ノゾミはそれらの攻撃を避けたりいなしたりしながら、体術と非殺傷設定の攻撃だけで戦っていた。
「……私はあなたを殺してほしいと頼まれたんじゃない。止めてほしいと頼まれた……だから、殺さない……」
「……ラース・フォートニングにか?」
「違う。今でもあなたの後ろで見守っている……死んだあなたの両親から頼まれたんだよ……ヴェルザ……」
「!?死んだ私の両親から……頼まれただと?……ふざけるなあぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあああぁぁあぁああぁあぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあぁっ!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ヴェルザはそう激昂しながら黒よりも真っ黒なオーラで大量のダガーナイフを生成、それらを一斉に放ってくる。
「ッ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
対するノゾミはサクラからシューターを放って相殺させていく。
「死んだお母さんやお父さんがおまえに頼んだだと!?ふざけるのも大概にしろ!!!」
「ぐっ!?」
ズズズ・・・ッ!!
ヴェルザのダガーナイフの殆んどを撃ち落とすことはできたが、何割かは受けてしまい、その受けた箇所から黒い何か・・・命を奪う呪いがノゾミの身体を侵食していく。
パァァァ・・・
が、ノゾミから発せられる白銀が混ざった空色の光、NSの光がヴェルザの呪いを打ち消す。
「!?」
「頼まれると同時にあなたの両親から感応波を通じて教えてもらった……かつてのあなたは小さな村で皆からの愛情を受けて育ったこと……その生まれ持った“力”を狙った一部の村人によって村が崩壊し、両親が殺されたこと……」
「黙れ!!!」
ズガァァァンッ!!
ヴェルザはそう言いながら魔力を練り、高圧の水流を放ってくる。
が、ノゾミは軽く横に移動することでその攻撃をかわす。
「あなたはなんとか逃げ延びたけど、逃げた先で手にした『居場所』を“力”を狙った人達に奪われ続けた……そんな日々があなたに『大切なもの』を奪われ続ける悲しみとぶつけようのない怒りと憎しみを抱かせ、今の性格に変えてしまった……」
「うるさいうるさいうるさーい!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ヴェルザはそう叫びながら地面から無数の剣山を生み出し、ノゾミを串刺しにしようとする。
が、ノゾミはまるで舞うかのようにそれらの攻撃をかわしていく。
・・・フッ・・・
そんななか、いつの間にかノゾミの背後に移動していたヴェルザが能力で創造した大鎌で斬りかかってくる。
ガキィィィンッ!!
が、ノゾミはサクラと紫蓮をクロスさせて、ヴェルザの大鎌を受け止める。
「ちぃぃぃっ!!」
「あなたの両親から過去を教えてもらうと同時に感応波であなたと感情を共有することもできた……だから、あなたの気持ちは痛い程、わかる。」
「黙れ!!私のこの憎しみは私だけのものだ!!赤の他人であるおまえに理解できる筈がない!!!」
ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!
ヴェルザはそう言いながら、大鎌で十数回と斬りかかってくる。
が、ノゾミはサクラと紫蓮で捌ききる。
「……どうして……」
「なに?」
「どうしてそう憎しみに囚われようとするの!?どうしてその“力”を復讐なんかのために使おうとするの!?どうして自分の『居場所』や『大切なもの』を護るために使おうとしないの!!?」
「!?」
「くっ……おまえに何がわかる!?例え、感情を共有できたとしても、この憎しみは私だけのもの!!この理不尽な世界を壊さない限り、この憎しみは消え去りはしない!!私の心は安らがない!!!」
ガキィィィンッ!!
ヴェルザはそう言いながら、ノゾミから距離を取る。
「だったら……あなたのその憎しみを私が受け止める!!次の一撃に全ての憎しみを込めて、ぶつけなさい!!!」
そんなヴェルザに対し、ノゾミは真っ直ぐな眼で見ながらそう言う。
「ッ!!」
パァァァ・・・
対するヴェルザは黒みがかった灰色の魔力を大鎌に纏わせる。
ドンッ!!
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
纏わせた後、ヴェルザはそう言いながら、風と光を纏いながら猛スピードでノゾミへと突っ込み、大鎌を縦に大きく振り上げる。
あまりにも単調なヴェルザの動き。誰もがかわすと思ったであろうその時、
『!?姫様!?』
『マスター!?』
ズバァァァンッ!!
「!?」
「………」
なんとノゾミはサクラと紫蓮を後ろへと投げ捨て、ヴェルザの大鎌を真っ正面から受けた。
「はぁ……はぁ……」
「………」
ラースと再び戦うためにノゾミに挑むヴェルザだったが、未だに決定打を与えられずにいた。
「はぁ……はぁ……何故だ?………何故、殺す気で来ない!?」
息が切れ切れになりながらも、ヴェルザは睨み付けながらそう尋ねる。
ヴェルザはこれまで魔法や能力を使って、本気でノゾミを殺そうとしていた。
しかし、ノゾミはそれらの攻撃を避けたりいなしたりしながら、体術と非殺傷設定の攻撃だけで戦っていた。
「……私はあなたを殺してほしいと頼まれたんじゃない。止めてほしいと頼まれた……だから、殺さない……」
「……ラース・フォートニングにか?」
「違う。今でもあなたの後ろで見守っている……死んだあなたの両親から頼まれたんだよ……ヴェルザ……」
「!?死んだ私の両親から……頼まれただと?……ふざけるなあぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあああぁぁあぁああぁあぁあぁぁあああぁああぁぁぁあぁああぁあぁっ!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ヴェルザはそう激昂しながら黒よりも真っ黒なオーラで大量のダガーナイフを生成、それらを一斉に放ってくる。
「ッ!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!
対するノゾミはサクラからシューターを放って相殺させていく。
「死んだお母さんやお父さんがおまえに頼んだだと!?ふざけるのも大概にしろ!!!」
「ぐっ!?」
ズズズ・・・ッ!!
ヴェルザのダガーナイフの殆んどを撃ち落とすことはできたが、何割かは受けてしまい、その受けた箇所から黒い何か・・・命を奪う呪いがノゾミの身体を侵食していく。
パァァァ・・・
が、ノゾミから発せられる白銀が混ざった空色の光、NSの光がヴェルザの呪いを打ち消す。
「!?」
「頼まれると同時にあなたの両親から感応波を通じて教えてもらった……かつてのあなたは小さな村で皆からの愛情を受けて育ったこと……その生まれ持った“力”を狙った一部の村人によって村が崩壊し、両親が殺されたこと……」
「黙れ!!!」
ズガァァァンッ!!
ヴェルザはそう言いながら魔力を練り、高圧の水流を放ってくる。
が、ノゾミは軽く横に移動することでその攻撃をかわす。
「あなたはなんとか逃げ延びたけど、逃げた先で手にした『居場所』を“力”を狙った人達に奪われ続けた……そんな日々があなたに『大切なもの』を奪われ続ける悲しみとぶつけようのない怒りと憎しみを抱かせ、今の性格に変えてしまった……」
「うるさいうるさいうるさーい!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
ヴェルザはそう叫びながら地面から無数の剣山を生み出し、ノゾミを串刺しにしようとする。
が、ノゾミはまるで舞うかのようにそれらの攻撃をかわしていく。
・・・フッ・・・
そんななか、いつの間にかノゾミの背後に移動していたヴェルザが能力で創造した大鎌で斬りかかってくる。
ガキィィィンッ!!
が、ノゾミはサクラと紫蓮をクロスさせて、ヴェルザの大鎌を受け止める。
「ちぃぃぃっ!!」
「あなたの両親から過去を教えてもらうと同時に感応波であなたと感情を共有することもできた……だから、あなたの気持ちは痛い程、わかる。」
「黙れ!!私のこの憎しみは私だけのものだ!!赤の他人であるおまえに理解できる筈がない!!!」
ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!
ヴェルザはそう言いながら、大鎌で十数回と斬りかかってくる。
が、ノゾミはサクラと紫蓮で捌ききる。
「……どうして……」
「なに?」
「どうしてそう憎しみに囚われようとするの!?どうしてその“力”を復讐なんかのために使おうとするの!?どうして自分の『居場所』や『大切なもの』を護るために使おうとしないの!!?」
「!?」
「くっ……おまえに何がわかる!?例え、感情を共有できたとしても、この憎しみは私だけのもの!!この理不尽な世界を壊さない限り、この憎しみは消え去りはしない!!私の心は安らがない!!!」
ガキィィィンッ!!
ヴェルザはそう言いながら、ノゾミから距離を取る。
「だったら……あなたのその憎しみを私が受け止める!!次の一撃に全ての憎しみを込めて、ぶつけなさい!!!」
そんなヴェルザに対し、ノゾミは真っ直ぐな眼で見ながらそう言う。
「ッ!!」
パァァァ・・・
対するヴェルザは黒みがかった灰色の魔力を大鎌に纏わせる。
ドンッ!!
「はあああぁぁぁーーーっ!!」
纏わせた後、ヴェルザはそう言いながら、風と光を纏いながら猛スピードでノゾミへと突っ込み、大鎌を縦に大きく振り上げる。
あまりにも単調なヴェルザの動き。誰もがかわすと思ったであろうその時、
『!?姫様!?』
『マスター!?』
ズバァァァンッ!!
「!?」
「………」
なんとノゾミはサクラと紫蓮を後ろへと投げ捨て、ヴェルザの大鎌を真っ正面から受けた。