今度は臨界神と縁魔神が来ました

「……君の言ってること、なんかムカつくなぁ……もう死んじゃえ!!」

勇者(屑)は不快感を露にしながら、そう言いながらエクスカリバーを振り上げ、止めを刺そうとする。

ガキィィィンッ!!

「!?」

「すまない。主。来るのが少し遅れた……」ガキキ…

「!?フィアー!!」

が、その瞬間、セッテの封印剣、フィアーが駆けつけ、自身の分身で勇者(屑)のエクスカリバーを受け止める。

「主よ。まだ闘れるな?」ガキキ…

「くっ……えぇ!!勿論!!」

勇者(屑)のエクスカリバーを受け止めながらそう尋ねるフィアーに対し、セッテは力強い表情でそう答えながら立ち上がる。

カアアアァァァーーーッ!!

「「!?」」

「!?うわあああぁぁぁっ!?」

その瞬間、セッテの前に緑の極光が現れ、勇者(屑)を吹き飛ばす。

カァァァ・・・カァァァ・・・

極光が晴れると、セッテの前に『E』のイニシャルが入った緑のガイアメモリが輝きながら浮遊していた。

「これは……」カチッ!!

『エヴォリューション!!』

セッテがそう言いながらガイアメモリを手に取り、スィッチを押すと音声・・・ガイアウィスパーがそうメモリの名を発する。

「エヴォリューション……『進化』のガイアメモリ……」

パァァァ・・・

「!?」

セッテがそう言いながら見つめるなか、エヴォリューションメモリから緑の光が溢れ、セッテを包み込む。

少しすると、セッテとイージスゼクターが負っていた傷痕が瞬く間に消え、

「!?これは……」

イージスゼクターの背部にはガイアメモリをセットするためと思われる緑のスロットが出現、追加されていた。

「……そういうことか……変身!!」

『エヴォリューション!!』

『Henshin』

『Change AegisEva』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、セッテはノアイージスのような翼の代わりに緑の翼のようなマント、胸には飛び立つ緑の鳥のようなマークが付き、複眼の色が緑になったイージス・・・エヴォリューションメモリの“力”を受けて進化したイージス、イージスエヴァに変身する。

「!?」

「どうやら『進化』は貴様ではなく、主を選んだようだな。』

パシッ!!

イージスエヴァに変身したセッテを見て、勇者(屑)が驚愕の表情を浮かべるなか、フィアーはそう言いながら武器化し、セッテはフィアーを手に取り、刀身が緑になったイージスソードと二刀流にして構える。

「いくぞ!!」

次の瞬間、セッテはそう言いながら、勇者(屑)に向かっていった。
24/49ページ
スキ