今度は臨界神と縁魔神が来ました

その頃、和也達、フレイム分隊と夢羽は街中に出現した神機兵軍団を倒しながら、ノゾミ達が戦っている場所に向かっていた。

「しかし、大量の神機兵だけでなく、大量のザクも攻めてくるとはな……」

「一応、ザク軍団の方は一翔君達やリヒテルさん達がガンダムに乗って相手してくれているけど……」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

「「「「「「!?」」」」」」

一輝と春美がそう言うなか、二十弾の雷の魔力弾が襲いかかってくる。

「くっ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

その魔力弾に対し、既にポセイドンに変身していた夢羽はそう言いながら、銃形態の黒狼牙で二十弾の“ダークバレット”を放ち、相殺させる。

「久しぶりだな。朝田唄乃の娘。」

「ここから先には通さないよ。」

次の瞬間、魔力弾を放ってきた本人であるウェスカーと覇道がそう言いながら現れる。

「ウェスカー!!」

「?隣にいるのは……擬態天道?」

「いや。あいつは覇道総司。ウェスカーと同じ幹部の一人で『Xマジンラー』が密かに入手した天道総司のDNAとプロジェクトFの技術で生み出された人造魔導士だ。」

ウェスカーを睨み付けながら夢羽がそう言うなか、覇道を見ながら、首を傾げながらそう言う春美に対し、和也は真剣な表情でそう説明する。

「正解。よくわかったね。」

「おまえのことはここにいる夢羽や涼華から聞いていたからな。」

「皆さん。ウェスカーには手を出さないでください……ウェスカーは私が倒します!!」

不敵な笑みを浮かべながらそう言う覇道に和也がそう言うなか、夢羽はそう言いながらディーペストハープーンと黒狼牙を構える。

「上等だ。朝田唄乃の娘。おまえに俺が手にした新しい“力”を見せてやる。」

パァァァ・・・

そんな夢羽に対し、ウェスカーがそう言った瞬間、右手首に装着していたワインレッドの宝石が嵌め込まれた黒い腕輪から赤黒い光が発生し、ウェスカーを包み込む。

パキィィィンッ!!

次の瞬間、ウェスカーの姿が全体的な漆黒にワインレッドのラインが入った、アルケーガンダムとガルムガンダムが合わさったような等身大の機体に包み込まれたような姿に変わる。

「「「「!?」」」」

「!?等身大のガンダム!?いや、ISか?」

「!?あの装備は……まさか!?」

漆黒の機体に包み込まれたウェスカーを見て、春美、ひかる、一輝、和輝の四人が驚愕の表情を浮かべ、和也が首を傾げながらそう言うなか、夢羽はそう困惑の声を上げる。

「?夢羽。知ってるのか?」

「はい。あれはG装備と言ってこの世界での45年前に佑人さん……リサ姉さんのお父さんが研究開発したガンダムをISサイズにした装備です。けど………」

「けど、何だ?」

「あのG装備に関しては今まで見たこともありません。」

「見たことがなくて当然だ。これはその45年前、アンブレラがおまえの母親達の研究施設から奪取したG装備の研究データを基に組織が研究開発した、俺専用の機体だからな。もっとも、完成させるのに45年かかったがな。」

真剣な声色で和也にそう答える夢羽にそう説明しながら漆黒の機体、自身の専用機、『アルケーガルム』を装着したウェスカーはそう説明しながら飛行する。

「まずは小手調べだ。」

ズドドドドドドドドドドッ!!

飛行した後、ウェスカーはそう言いながら、通常よりも小型化した十基のGNファングを夢羽に向けて、放ってくる。

「ッ!!」

それに対し、夢羽はすぐさま今、乗っているシーレイクの投入口にセルメダルを入れ、窪みにサメメダルを嵌め込む。

『グオオオォォォーーーッ!!』

すると次の瞬間、シーレイクが鮫を模した空も飛ぶバイクに変わり、夢羽を乗せたまま、十基のGNファングの特攻をかわしながらウェスカーへと向かっていく。

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

GNファング達からの特攻をかわした後、夢羽は右手に持ったディーペストハープーンで突きを放つ。

「フッ……」

ガキィィィンッ!!

対するウェスカーは右手に持ったGNバスターソードで受け止めた。
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