今度は臨界神と縁魔神が来ました

街中・・・

「「ノゾミちゃん!!セッテちゃん!!」」

「?ヴィオラちゃんにエレンちゃん?」

「美咲もいるね。」

その後、「ガインもいるなら見てみたい。」というラース君の要望に応え、ラース君達やセッテ達と一緒にガインも見てから街中を案内しているなか、偶々、一緒に買い物をしていたヴィオラちゃん、エレンちゃん、美咲ちゃんの三人と顔を会わす。

「店の手伝いをしなくて良いのか?美咲。」

「えぇ。今、マミゾウさんを実の祖母のように慕うエリーチカとノンの二人が手伝いに来てくれているから、『たまには友達と買い物にでも行くと良いぞい。』ってマミゾウさんが言ってくれたのよ。」

「?美咲ちゃん。」

「その人達がさっき、話していた異世界から来た人達?」

ラース君にそう説明する美咲ちゃんに対し、ヴィオラちゃんとエレンちゃんが首を傾げながらそう尋ねる。

「えぇ。こいつらは」

ドカァァァンッ!!

『!?』

対する美咲ちゃんが説明しようとした瞬間、何処からか、爆発音が響き渡ってくる。

「!?ラース。あれって……」

「どうやら『Xマジンラー』が動き出したみたいだな……アレまで出てくるのはちょっと予想外だったが……」

『!?』

突然の爆発音が響き渡った後、そう言うバソーとラースが見つめる先には多数のザクⅡが上空を駆っていた。

「まさか、ザクまで保有していたとはな……チビスケ。あの空飛ぶ鉄屑共をスクラップにしてこい。できたらチョコバナナパフェを大盛りで好きなだけ食わせてやる。」

「ピイイイィィィーーーッ!!」

ラースがそう言った瞬間、ベスタートはそう言いながら本来の姿に戻り、ザク軍団に向かっていく。

パァァァ・・・

『!?』

その直後、今度は銀のオーロラがラースやノゾミ達の周りに現れる。

「!?セッテ。あれって……」

「うん……」

「これもまた予想外だな……」

次の瞬間、オーロラから大量に現れた『あるもの』を見ながらノゾミ、セッテ、ラースの三人はそう言う。

オーロラから出てきたのは長刀形態の神機と完全に一体化した右手、鋭い爪のある左手を持ち、全体的に黒く、瞳が赤い神機兵達だった。

「空はザク、地上は神機兵で制圧しちまおうって魂胆か。」

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

上空でベスタートと戦っているザク軍団や自分達を取り囲む神機兵軍団を見ながら、ラースがそう言うなか、何処からか、大量の“風の刃”が放たれてくる。

「!?サクラ!!」

「ハッ!!姫!!』

そんな“風の刃”を見て、ノゾミはそうサクラに呼びかけ、サクラはそう言いながら武器化する。

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

次の瞬間、ノゾミは手にしたサクラの銃口から十数弾の“アイスバレット”を放ち、“風の刃”と相殺させる。

「ほぉ……なかなか良い腕してるな。寸分違わず、確実に命中させている……」

「ちっ!!」

「防がれたか……」

ラースが関心しながらそう言うなか、“風の刃”を放った茶ローブの女の子とリベンジャーがそう言いながら現れる。

「え?」

「なっ!?リベンジャーロイミュード!?」

「なんでおまえがここにいるんだよ?」

ノゾミが女の子を見ながらそう言い、美咲がリベンジャーロイミュードを見ながらそう困惑の声を上げるなか、ラースは気だるけな表情でそう女の子に尋ねる。

「私は旅をしている最中に勧誘を受け、この組織に入った……貴様ともう一度戦い、倒すためにな!!」

対する女の子はそう言いながら戦闘体制を取る。

「えぇ~、めんどくさ……面倒臭いから任した。ノゾミ。」

「はい!?」

「なんだと!?」

が、当のラースは嫌そうな表情でそう言いながらノゾミに丸投げし、そのことにノゾミと女の子はそう困惑の声を上げる。

「いやぁ、俺、こういうシリアスが大の苦手でさぁ……」

「いやいや。シリアスが嫌いなのはわかるけど」

「それに今、『頼まれた』のはおまえだろ?」

「!わかった……行くよ!!サクラ!!紫蓮!!」

『はい!!』

「了解!!』

そうしてノゾミは武器化したサクラと紫蓮を手に取り、女の子の方に向かっていった。
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