今度は臨界神と縁魔神が来ました

ラース達が来た日の翌日、勇者特急隊ウェズペリア支部前・・・

「ここは勇者特急隊のウェズペリア支部だよ。」

ラース君達が来た日の翌日、「『Xマジンラー』が行動を起こすまでの間、観光したい。」と行っていたラース君達を連れ、私は今、家の隣に建てられた勇者特急隊ウェズペリア支部の前まで案内して、そうラース君達に説明する。

あ。因みに今の視点は私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「ちょっと待て。なんで勇者特急隊の支部がここにある?」

「義母さん達の友達であるリヒテルさんの仲間に勇者特急隊の人がいてね。その人やリヒテルさん達が義母さんや私達と一緒に『Xマジンラー』と戦うために建てたんだよ。」

私がそう思いながら首を傾げるなか、真顔でそう尋ねるラース君にセッテがそう説明している。

因みに今、セッテやラース君達の他にサクラ、紫蓮、阿号、にとり、デュアの五人も一緒にいるので悪しからず。

って私は本当に誰に説明してるんだろう?

「ノゾミちゃん!!」

「!舞人さん……」

「それにリヒテルさんと蒼牙さんも……」

そんななか、ウェズペリア支部から舞人さんとリヒテルさん、蒼牙さんの三人が出てくる。

「リヒテルさん。蒼牙さん。舞人さん。来てたんですね。」

「まあな……その子達が昨日、異世界から来た子達か?」

そう話しかける私にそう返事しながら、リヒテルさんはラース君達を見ながらそう尋ねてくる。

「あ。はい。この子達は」

「よぉー。ノゾミ。セッテ。久しぶり。」

「「?和也さん?」」

そんなリヒテルさん達にラース君達を紹介しようとした瞬間、何処からか、和也さんがそう言いながら現れる。

その後ろには和也さんと同じ制服を着た二人の女性と二人の男性もいる。

「和也さん。こちらの方々は?」

「俺が分隊長を務めているフレイム分隊の仲間だ。左から姉の春美、秋山ひかるさん、黒崎一輝、吉井和輝だ。」

「よろしくねぇ~♪ノゾミちゃん。」

「よろしくぅ~♪」

「話は聞いてはいたが、本当に一翔とスィンに娘が産まれていたとはな。」

「髪が一翔と同じ黒だということと赤目だということ以外は顔つきがスィンとよく似てるな。」

和也さんがそう説明した後、春美さんとひかるさんが笑顔でそう挨拶してきて、一輝さんと和輝さんは私を見ながらそう言う。

「はじめまして。ノゾミ・ナカムラです。こっちからセッテ、サクラ、紫蓮、阿号、にとり、デュア。」

「セッテ・クロハラです。よろしくお願いします。」

「姫に生み出された魔武器の銃剣のサクラです。姫様共々、よろしくお願いします。」

「月詠お母さんに生み出された魔武器擬きの大鎌の紫蓮です。よろしくお願いします。」

「ノゾミの使い魔の人型魔導具の阿号だ。よろしく頼む。」

「同じくノゾミの使い魔で阿号の現パートナーの河城にとり。よろしくね。」

「私はマスター、セッテの使い魔のデュア。逃げも隠れもするが嘘は絶対言わないデュアだ!!よろしく!!」

そんな春美さん達に対し、私、セッテ、サクラ、紫蓮、阿号、にとり、デュア、サクラの八人はそう自己紹介しながら挨拶する。

「ねぇ。ひかる。一輝君………」

「うん。色々と言いたいことはあるけど………」

「えぇ………」

「「「……こっちのセッテ、なんか明るいっていうか感情豊かになってる!?」」」

「だから言ったろ。こっちのセッテは俺らが知っているセッテとは色々と違うって。」

「「?」」

セッテを見ながらそう困惑の声を上げる春美さん、ひかるさん、一輝さんの三人にそう説明する和也さんを見ながら、私とセッテは首を傾げる。

「あの……ノゾミさん。この人達は?」

「ん?ノゾミ。そういえば、そいつらは?」

そんななか、バソー君が首を傾げながらそう尋ねてきて、和也さんもバソー君達を見ながらそう尋ねてくる。

「あぁ、この人達は……」

そうして私はラース君達にリヒテルさんや和也さん達のことを、リヒテルさんや和也さん達にラース君達のことを説明した。まる。
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