今度は臨界神と縁魔神が来ました

その後、ベスタートの上で話を聞いてみたところ、ラース君達はある探し物をするために別世界からこの世界に来たらしい。

で、偶々、この世界の『アトラン王国』に自分達の友人である月詠さんの友人の転生者達(お父さん達のこと)がいることを知ったので協力してもらおうと『アトラン王国』に向かっている途中だったとか。

「しかし、まさか、その友人の娘を助けることになるとは思わなかったよ。」

「後、セッテがリリなのの世界から来たセッテ本人だということにも驚きだな。性格とかは原作となんか違うし。」

「?」

「あ。もうすぐで『アトラン王国』だよ。」

バソー君がそう言い、そう言うラース君にセッテが首を傾げるなか、私はそう言う。

因みにベスタートがバキシムを倒す際に一緒に消し飛ばしちゃった木々はラース君が能力を使って復活させました。はい。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「じゃあ、ここからは歩いていくか。チビスケ。」

「ピィ・・・」

私がそう思いながら首を傾げるなか、ラース君がそうベスタートに言い、ベスタートはそう言いながら降下し、地面に降り立つ。

パァァァ

地面に降り立ち、上に乗っていた私達が降りた後、ベスタートが光に包み込まれる。

「ピィ~」

次の瞬間、ベスタートの姿が仔犬サイズの白みがかった灰色のドラゴンに変わる。

「可愛い!!」ナデナデ

そんなベスタートに対し、私はそう言いながら撫でる。

「ピィ~♪」

対するベスタートは気持ち良さそうに撫でを受ける。

可愛いは正義です。

「「「「「………」」」」」

あれ?ラース君とバソー君、金華君と銀華君、ミトクちゃんが固まっているんだけど。

「?ラース。バソー。金華。銀華。ミトク。」

「どうかした?」

そんな五人に対し、セッテと美咲ちゃんは首を傾げながらそう尋ねる。

「あの人見知りの激しいベスが……」

「ほぼ初対面のノゾミに大人しく撫でられている……だと!?」

そんな二人に対し、バソー君とラース君が驚きを隠せないといった様子でそう言う。

「?」ナデナデ

「ピィ~♪」

「ベスが少しだけ成長した……ってことかな?」

「俺はなんか複雑な心境なんだけど……」

首を傾げながら撫でる私と大人しく撫でを受けるベスタートを見ながらバソー君はそう言い、ラース君は少しだけ落ち込みながらそう言った。

・・・なんかごめん・・・
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