今度は臨界神と縁魔神が来ました

「ふぅー……これで依頼達成だね。」

「だね。」

「ごめんね。ノゾミ。セッテ。私の依頼に付き合わしちゃって……」

バイオレットワイバーンを討伐することに成功した後、そう話しながら斬り落とした双翼を回収する二人に対し、美咲はそう言う。

「別に気にしなくて良いよ。美咲。」

「……ん?」

そんな美咲にセッテがそう言うなか、ノゾミがそう言いながら何もない空を見つめる。

「どうかした?ノゾミ。」

「今、なんか嫌な予感が……」

バリィィィンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!!」

「「!?」」

「!?バキシム!?」

首を傾げながらそう尋ねるセッテにノゾミがそう言うなか、空の一部がガラスのように割れ、中からバキシムが現れる。

「グオオオォォォーーーッ!!」

「「「!?」」」

ボオオオォォォーーーッ!!

バキシムはそう雄叫びを上げながら、両手から火炎放射をノゾミ、セッテ、美咲の三人に向けて、放ってくる。

対する三人はその攻撃を紙一重でかわす。

「なんでバキシムがここに……!?」

「ノゾミ。あの怪獣は……」

「十中八九、『Xマジンラー』の仕業だね……」スッ

かわした後、美咲がそう困惑の声を上げるなか、そう言うセッテにそう言いながらノゾミは懐から短剣、エボルトラスターを取り出す。

「ピイイイィィィーーーッ!!」

「「「!?」」」

「!?黒いア○ツ!?」

が、その瞬間、何処からか、黒いア○ツのようなドラゴンがそう雄叫びを上げながらその場に現れる。

「なんで黒いア○ツが……」

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

突然、現れた黒ア○ツを見ながら、美咲がそう困惑の声を上げるなか、バキシムは鼻先からミサイルを黒ア○ツに向けて、放つ。

「ピイイイィィィーーーッ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

が、黒ア○ツはそれらの攻撃を全てかわしながら体当たりして吹き飛ばす。

「グオオオォォォーーーッ!?」

「どうする?ノゾミ。」

「……とりあえず今は様子を観よう……」

「っていうかあの黒ア○ツ、鳴き方が可愛いわね……」

突然、戦闘を始めた二体の怪獣(?)を見ながら、セッテとノゾミがそう話をするなか、美咲は黒ア○ツの鳴き方について、そう言う。

「ピィィィ・・・」

キィィィ・・・ッ!!

そんななか、黒ア○ツの口内が光り始める。

「ノゾミ。あれって……」

「……うん……」

「ブレス……ね……」

カッ!!

ズガアアアァァァンッ!!

セッテ、ノゾミ、美咲の三人がそう言うなか、黒ア○ツは空をも斬り裂くブレスをバキシムに向けて、放つ。

「グオオオォォォーーーッ!!」

ボオオオォォォーーーッ!!

対するバキシムは迎え撃とうと両手から火炎放射を放つ。

が、黒ア○ツのブレスはその火炎放射を巻き込み、吸収しながら突き進む。

「!?マズい!!」

ズバァァァンッ!!

ズオオオォォォッ!!

そのブレスを見て、美咲はそう言いながらスターダストで上空に斬撃を放って軌跡を作り出し、ノゾミとセッテと一緒に全力で駆け上がることで上空へと退避する。

ズガアアアァァァンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

次の瞬間、黒ア○ツが放ったブレスはバキシムに命中。バキシムだけでなく、先程まで三人がいた地点も含む周辺の木々も消し飛ばした。
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