特殊訓練場内・・・

「まさか、こんな訓練場まであるなんてね。」

「『伊邪那美』から話は聞いてたけど、凄いね。スレンディー。」

「あぁ……」

特殊訓練場に移動した後、美咲、ジェフ、スレンディーの三人はそう言いながら訓練場を見渡す。

「？『伊邪那美』のことを知ってるの？」

「あぁ、僕達は元は『伊邪那美』の部下で飲み友達なんだよ。」

「「マジで！？」」

「マジだ。」

「じゃあ、美咲。さっき、話してた使い魔を呼んでくれ。」

ジェフとスレンディーが『伊邪那美』の元部下で飲み友達だということにそう困惑の声を上げるノゾミとセッテにスレンディーがそう言うなか、僕はそう言う。

「はい……来て。ジャバ。」

パァァァ

対する美咲がそう言った瞬間、近くに先程、スレンディーが召喚されてくる時よりも大きな魔法陣が展開される。

【出番キターーーーーﾟ+.ヽ(≧▽≦)ﾉ.+ﾟーーーーーッス！！！】

次の瞬間、その魔法陣から全体的に藍と紺色の鱗のドラゴンがそう言いながら召喚されてくる。

・・・なんかテンション高いな。おい。

「大きいね。セッテ。」

「うん。」

「紹介します。この子は異世界、『マーブ・スロード』で使い魔にした『凶破竜　ジャバウォッキ』のジャバです。」

【ジャバって言うッス！！よろしくお願いしますッス！！】

美咲に召喚されたドラゴン、ジャバを見ながらノゾミとセッテがそう話をするなか、美咲はそう言ってジャバを紹介し、ジャバもそう自己紹介する。

「ジャバの口調、なんか涼華と被るね。」

「そうッスね。レオさん。」

「大きいー！！」

そんななか、いつの間にかいたレオと涼華がジャバの口調について、そう話をし、二人と手を繋ぐ形で一緒に来ていた大河は目を輝かせながら、ジャバを見ながらそう言う。

「ってレオ。涼華。大河。おまえら。何時からそこにいたんだ？」

「そこは気にしないお約束ッスよ♪」

「そういえば、美咲はどういう能力を持っているんだ？」

そう尋ねる僕に涼華が笑顔でそう答えるなか、和也さんがそう美咲に尋ねる。

「私は受けたダメージや状態異常を対象に移し変える『全返痛（フルカウンター・ペイン）』とイメージすれば、物なら何でも作り出せる『創造（クリエイト）』を持っています。」

「！？ほぅ……クリエイトとはまた俺とよく似た能力だな。」

「？そう言うってことは和也さんも？」

「あぁ。俺のは『創造（クリエイション）』って言って、能力も作り出せるんだけどな。」

「これも何かの縁ですし、美咲の訓練を診てやったらどうですか？和也さん。」

美咲とそう話をする和也さんに対し、僕はそう言って薦める。

「そうだな……美咲もそれで良いか？」

「はい。私としても転生者として先輩に当たる人からご教授して貰えるのは願ってもないことです。」

首を傾げながらそう尋ねる和也さんに対し、美咲は真剣な表情でそう言う。

「よし。じゃあ、能力を扱うための訓練を診てやる。俺から伝えられるものは全部、伝えてやる。結構厳しくやるから覚悟しとけよ？」

「……臨むところです……」

真剣な表情でそう言う和也さんに対し、美咲も真剣な表情でそう言う。

こうして美咲は和也さんから能力を扱うための訓練を受けることになった。