新たな転生者

ナカムラ家、リビング・・・

「和也さん。『Xマジンラー』が回収したと思われるロストロギアがわかったって本当ですか?」

クソジジイから送られてきたとある転生者の書類に目を通しながら、わざわざ伝えに来てくれた和也さんに僕はそう尋ねる。

あ。どーも。前作では巻き込まれ、現在は『冥界神』兼ノゾミの父親の一翔・中村です。はい。

なんかお久しぶりですねwwwうんwww

「あぁ、と言ってもまだ名前と形状しかわかってないけどな。っていうか一翔。何の書類を見ているんだよ?」

「最近、この世界に新しく転生してきた子の書類ですよ。僕は一応『冥界神』でもありますから、こうして一々目を通してサインしなきゃいけないんですよ。」カキカキ

書類について、そう尋ねてくる和也さんにそう説明しながら、僕は書類にサインする。

「はい。じゃあ、これを天界の役所に持ってって。」

「了解しました。マスター。」

「天界に役所なんてあるのか。」

そう言う和也さんの言葉を尻目に僕から書類を受け取ったミカエルは天界へと消える。

「しかし、この世界のミカエルは見た目がそら○とのイカ□スそっくりだな。おい。」

「それでどういうロストロギアなんですか?」

天界へと消えたミカエルの容姿について、そう言う和也さんに対し、僕は改めてそう尋ねる。

「あぁ、俺達の方で調べてわかったのはこれだ。」

ヴンッ!!

対する和也さんはそう言いながら、空間モニターを出す。

空間モニターには星球のトゲの部分が淡い藍色の円錐状のクリスタルで全体的に深紺色のモーニングスターが映し出されていた。

「これの名は『ヴァンディルド』。出自不明の鎚型のロストロギアだ。使用法は見た目から察して武器として使うんだろうが、どういった“力”を持っているのかはまだわかっていない。」

「これが『Xマジンラー』に回収された可能性があると?」

「あくまで可能性の話だけどな。」

空間モニターに映し出されているモーニングスター、ヴァンディルドを見ながら、僕と和也さんがそう話しているなか、

「「ただいまぁ~♪」」

「「お邪魔します。」」

愛娘のノゾミと今は彩夏の養子になったセッテが茶髪の少女と中級くらいの吸血鬼を連れて帰ってくる。

「!?おい。一翔。」

「なんですか?和也さん。」

「なんでここにセッテがいるんだ?」

ノゾミと一緒に帰ってきたセッテを見ながら、和也さんは真剣な表情でそう尋ねてくる。

あぁ、そういえば、まだ和也さん達には説明してなかったっけ。

「あの子は佳奈多さんやリサ達の次元の方のリリカルワールドのセッテで色々あって今は仮出所扱いで彩夏と秀介の養子になったんですよ。」

「なんだよ。色々って。」

色々は色々です。

「?ノゾミ。一翔さんと一緒にいるのは誰?」

僕と和也さんがそう話をするなか、セッテが首を傾げながらそう尋ねる。

「あぁ、そういえば、セッテは初めて会うんだったね。あの人は古河和也さんって言って、佳奈多さんやフェイトさん達とは別の次元の『時空管理局』に所属している魔導師でお父さんや彩夏さんと同じ転生者だよ。」

「へぇ~~~」

「因みに和也さんの方が先輩で私が産まれるより前の22年前、お父さん達を負かしたこともあるらしいよ。」

「マジで!?」

「マジで。」

「?あれ?セッテってこんな奴だったっけ?」

「あ。お父さん。今日、お父さん達に挨拶したいっていう子がいるんだけど………」

今時の女の子らしい感情豊かに且つ明るい感じでノゾミと話をするセッテを見て、自分の世界の方のセッテと照らし合わせたのか、若干困惑しながら和也さんがそう言うなか、ノゾミがそう言ってくる。

「はじめまして。私は今日、編入してきた美咲・白銀って言います。よろしくお願いします。先輩。」

次の瞬間、ノゾミ達と一緒に来た茶髪の少女・・・ついさっき、目を通し、サインした書類に載っていた新たな転生者、白銀美咲は頭を下げながらそう自己紹介してくる。

「?先輩?」

「あぁ、彼女は最近、この世界に転生してきた子なんで彼女からしたら僕達は先輩なんですよ。」

「?あれ?私、転生者だということは言いましたっけ?」

美咲が言った『先輩』という単語に首を傾げながらそう言う和也さんにそう説明する僕に対し、美咲は首を傾げながらそう尋ねてくる。

「あぁ、君のことはさっき、クソジジイ……この世界の世界神から送られてきた書類で知ってたんだよ。あ。僕は一翔・中村。この世界の巻き込まれ系転生者で『冥界神』、で、ノゾミの父親だよ。」

「俺も自己紹介しておくか……俺は古河和也。この世界とは別の次元の『リリカルなのは』の世界に転生した転生者で『時空管理局』の魔導師だ。」

そんな美咲に対し、僕と和也さんはそう自己紹介した。

「出島?」

「マジだ。」

「ところで、その吸血鬼は?」

僕と和也さんの自己紹介を聞いて、思わず固まりながらそう言う美咲に和也さんがそう言うなか、僕は吸血鬼を見ながらそう尋ねる。

「……美咲。変身を解いて良い?」

「そうね。後、スレンディーも呼ぶわ。」

『?』

吸血鬼と美咲の話を聞いて、僕達は首を傾げる。

パァァァ

そんななか、吸血鬼は光に包まれ、その隣に魔法陣が展開される。

次の瞬間、吸血鬼の姿が見たことのあるキャラの姿に変わり、魔法陣からもこれまた見たことのあるキャラが召喚されてくる。

うん・・・とりあえず言わせろ・・・

「「なんでジェフキラーとスレンダーマン!?」」

あ。ハモった。っていうか和也さんも同じことを思ったのね。

「紹介しますね。私の使い魔のジェフキラーのジェフとスレンダーマンのスレンディー。」

「はじめまして♪」

「よろしくな。」

僕がそう思っているなか、美咲はそう言いながらジェフとスレンディーを紹介し、ジェフとスレンディーもそう挨拶してくる。

「あ。後、私、この世界に転生する前にいた異世界で使い魔にした子がいるんですけど、ジェフとスレンディーと違って、ちょっと身体が大きくて……」

そんななか、美咲がちょっと困った感じでそう言う。

「じゃあ、特殊訓練場に移動するか。」

という訳で僕達は特殊訓練場に移動した。まる?
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