新たな転生者
「ここは……」
気が付くと、私はグラウンドから辺り一面が真っ白な空間に移動していた。
「うん。無事に逆召喚できたみたいだね。」
「あぁ……」
「!?」
次の瞬間、背後からそう言う少年と男性の声が聞こえてくる。
振り向くと、そこには瞼を焼き、口が裂けた黒髪の少年と背中から黒い触手を出した、長身の黒服ののっぺらぼうって・・・
「……ジェフキラーとスレンダーマン?」
「正解だよ。白銀美咲ちゃん。」
「俺らの上司からおまえの使い魔になるよう、頼まれた。」
首を傾げながらそう言う私に対し、ジェフキラーとスレンダーマンはそう言ってくる。
「ってあなた達の上司って?」
スレンダーマンが言った『上司』について、私は首を傾げながらそう尋ねる。
「それは妾のことじゃ。」
「!?」
すると次の瞬間、黒髪のロングヘアーに紅い瞳をした、綺麗な和服姿をした女性がそう言いながら現れる。
「?あなたは?」
「妾は主神の妻、『伊邪那美』じゃ。」
首を傾げながらそう尋ねる私に対し、女性改め『伊邪那美』はそう自己紹介する。って!?
「あの日本神話の!?」
「あぁ、別に畏まる必要はないぞ。妾はそういうのは別に気にしないからな。」
思わず後退りながらそう言う私に対し、『伊邪那美』は普通にそう言う。
っていうかちょっと待って!!さっきまでの話の流れから考えて、『伊邪那美』がジェフキラーとスレンダーマンの上司!?外国出身の彼らがなんで日本の『伊邪那美』の部下になってるの!?
「ふむ。何故、こ奴らが妾の部下になっているかか……こ奴らは元々、地獄で千年の刑に服していた罪人でその刑務の一環として妾の下で働いておったのだが二人とも、なかなか優秀だったものだから、刑務が満了した後も妾の部下にしたんじゃ。」
「千年!?」
地獄でそんな長い刑に服していたの!?この二人!!
「『伊邪那美』。僕達のことはそれぐらいにして……」
「話を進めないか?」
私がそう思っているなか、ジェフキラーとスレンダーマンはそう言う。
・・・どうでもいいけど、あんた達、自分達の上司に対して敬語を使わないのね・・・
「あぁ、僕達は『伊邪那美』の部下だけど、『伊邪那美』からはタメ口で良いと言われたからそうしているんだよ。僕は罪人として地獄に堕ちる前は『伊邪那美』とは飲み仲間だったしね。」
「俺は元から敬語は苦手だしな。」
「そうなんだ……っていうかさりげなく心を読まないでくれる?」
「「だが、断る。」」
「何故、そのネタを知っているの?」
「まぁ、もうわかると思うが、其奴らがお主の使い魔じゃ。」
ジェフキラーとスレンダーマンにそうツッコミを入れる私に対し、『伊邪那美』はそう言う。
「そういえば、なんであなた達は私のことを知っているんですか?」
「あぁ、それは妾がガラルとノーズワルドに頼まれたからじゃ。」
「ガラル様とノーズワルド様から?」
「そうじゃ。『ウェズペリア』にお主の魂の質に合った魔物や精霊がいないらしくての。それで妾の所に合ったもの達がいないかと相談されたんじゃ。」
「で、僕とスレンディーの魂の質が君の魂の質に合っていることがわかったから、僕達が君の使い魔になることになったんだ。」
首を傾げながらそう尋ねる私に対し、『伊邪那美』とジェフキラーはそう説明してくれる。
「なるほど………」
「それじゃあ、さっさと契約するぞ。」
そんな二人の説明に私がそう言いながら納得するなか、スレンダーマンがそう言ってくる。
「って契約はどうすれば良いの?」
「僕とスレンディーに魔力を流せば、契約できるよ。」
「わかった……」
私はそう言いながらジェフキラーとスレンダーマンの手を握り、魔力を流し込む。
「はい。これで契約完了だよ。」
「そういえば、あなた達と使い魔契約したことで何か特典のようなものとかあるの?」
「そうだね。僕と契約したことで斬撃や手から離れた刃物を魔力消費なしで誘導弾のように操作できるようになったよ。」
「俺と契約したことで特殊属性である呪属性の魔法と瞬間移動を魔力消費なしで使えるようになったぞ。」
契約した後、首を傾げながらそう尋ねる私に対し、ジェフキラーとスレンダーマンはそう説明してくれる。
「これまた凄い特典ね……あ。悪いけど、どっちか一緒に来てもらえないかしら?二体?二人?も召喚したってなったら騒ぎになるだろうし。」
「じゃあ、僕が行くけど、姿はこのままで?」
二人の説明を聞いた後、そう言う私に対し、ジェフキラーは首を傾げながらそう尋ねる。
「そうね……姿を変えられるなら変えてもらっていいかしら。できれば、屑な貴族とかに馬鹿にされないようなやつ。」
「じゃあ、こんなのはどう?」
パァァァ
ジェフキラーはそう言いながら光に包まれる。
次の瞬間、ジェフキラーは中級くらいの吸血鬼の姿に変わる。
「悪くないわね。じゃあ、戻りましょうか。」
「うん。あ。因みに僕のことはジェフ、スレンディーのことはスレンディーって呼んでね。」
「ん。わかった。」
「じゃあな。ジェフ。美咲。また後でな。」
「妾の孫娘にもよろしくな。」
孫娘?
『伊邪那美』が言った『孫娘』という単語に首を傾げながら、私はジェフと一緒に光に包まれながらグラウンドへと戻っていった。
気が付くと、私はグラウンドから辺り一面が真っ白な空間に移動していた。
「うん。無事に逆召喚できたみたいだね。」
「あぁ……」
「!?」
次の瞬間、背後からそう言う少年と男性の声が聞こえてくる。
振り向くと、そこには瞼を焼き、口が裂けた黒髪の少年と背中から黒い触手を出した、長身の黒服ののっぺらぼうって・・・
「……ジェフキラーとスレンダーマン?」
「正解だよ。白銀美咲ちゃん。」
「俺らの上司からおまえの使い魔になるよう、頼まれた。」
首を傾げながらそう言う私に対し、ジェフキラーとスレンダーマンはそう言ってくる。
「ってあなた達の上司って?」
スレンダーマンが言った『上司』について、私は首を傾げながらそう尋ねる。
「それは妾のことじゃ。」
「!?」
すると次の瞬間、黒髪のロングヘアーに紅い瞳をした、綺麗な和服姿をした女性がそう言いながら現れる。
「?あなたは?」
「妾は主神の妻、『伊邪那美』じゃ。」
首を傾げながらそう尋ねる私に対し、女性改め『伊邪那美』はそう自己紹介する。って!?
「あの日本神話の!?」
「あぁ、別に畏まる必要はないぞ。妾はそういうのは別に気にしないからな。」
思わず後退りながらそう言う私に対し、『伊邪那美』は普通にそう言う。
っていうかちょっと待って!!さっきまでの話の流れから考えて、『伊邪那美』がジェフキラーとスレンダーマンの上司!?外国出身の彼らがなんで日本の『伊邪那美』の部下になってるの!?
「ふむ。何故、こ奴らが妾の部下になっているかか……こ奴らは元々、地獄で千年の刑に服していた罪人でその刑務の一環として妾の下で働いておったのだが二人とも、なかなか優秀だったものだから、刑務が満了した後も妾の部下にしたんじゃ。」
「千年!?」
地獄でそんな長い刑に服していたの!?この二人!!
「『伊邪那美』。僕達のことはそれぐらいにして……」
「話を進めないか?」
私がそう思っているなか、ジェフキラーとスレンダーマンはそう言う。
・・・どうでもいいけど、あんた達、自分達の上司に対して敬語を使わないのね・・・
「あぁ、僕達は『伊邪那美』の部下だけど、『伊邪那美』からはタメ口で良いと言われたからそうしているんだよ。僕は罪人として地獄に堕ちる前は『伊邪那美』とは飲み仲間だったしね。」
「俺は元から敬語は苦手だしな。」
「そうなんだ……っていうかさりげなく心を読まないでくれる?」
「「だが、断る。」」
「何故、そのネタを知っているの?」
「まぁ、もうわかると思うが、其奴らがお主の使い魔じゃ。」
ジェフキラーとスレンダーマンにそうツッコミを入れる私に対し、『伊邪那美』はそう言う。
「そういえば、なんであなた達は私のことを知っているんですか?」
「あぁ、それは妾がガラルとノーズワルドに頼まれたからじゃ。」
「ガラル様とノーズワルド様から?」
「そうじゃ。『ウェズペリア』にお主の魂の質に合った魔物や精霊がいないらしくての。それで妾の所に合ったもの達がいないかと相談されたんじゃ。」
「で、僕とスレンディーの魂の質が君の魂の質に合っていることがわかったから、僕達が君の使い魔になることになったんだ。」
首を傾げながらそう尋ねる私に対し、『伊邪那美』とジェフキラーはそう説明してくれる。
「なるほど………」
「それじゃあ、さっさと契約するぞ。」
そんな二人の説明に私がそう言いながら納得するなか、スレンダーマンがそう言ってくる。
「って契約はどうすれば良いの?」
「僕とスレンディーに魔力を流せば、契約できるよ。」
「わかった……」
私はそう言いながらジェフキラーとスレンダーマンの手を握り、魔力を流し込む。
「はい。これで契約完了だよ。」
「そういえば、あなた達と使い魔契約したことで何か特典のようなものとかあるの?」
「そうだね。僕と契約したことで斬撃や手から離れた刃物を魔力消費なしで誘導弾のように操作できるようになったよ。」
「俺と契約したことで特殊属性である呪属性の魔法と瞬間移動を魔力消費なしで使えるようになったぞ。」
契約した後、首を傾げながらそう尋ねる私に対し、ジェフキラーとスレンダーマンはそう説明してくれる。
「これまた凄い特典ね……あ。悪いけど、どっちか一緒に来てもらえないかしら?二体?二人?も召喚したってなったら騒ぎになるだろうし。」
「じゃあ、僕が行くけど、姿はこのままで?」
二人の説明を聞いた後、そう言う私に対し、ジェフキラーは首を傾げながらそう尋ねる。
「そうね……姿を変えられるなら変えてもらっていいかしら。できれば、屑な貴族とかに馬鹿にされないようなやつ。」
「じゃあ、こんなのはどう?」
パァァァ
ジェフキラーはそう言いながら光に包まれる。
次の瞬間、ジェフキラーは中級くらいの吸血鬼の姿に変わる。
「悪くないわね。じゃあ、戻りましょうか。」
「うん。あ。因みに僕のことはジェフ、スレンディーのことはスレンディーって呼んでね。」
「ん。わかった。」
「じゃあな。ジェフ。美咲。また後でな。」
「妾の孫娘にもよろしくな。」
孫娘?
『伊邪那美』が言った『孫娘』という単語に首を傾げながら、私はジェフと一緒に光に包まれながらグラウンドへと戻っていった。