新たな転生者

昼頃・・・

「つ、疲れた………」

あ。はじめまして。ガラル様の紹介でこの世界、『ウェズペリア』に転生した白銀美咲よ。

私は今、編入したクラスの教室で机に突っ伏している。

わかっていたこととはいえ、編入初日の質問攻めは疲れる・・・

「あはは……お疲れ様。美咲ちゃん。」

そんな私に対し、偶々、隣の席になったアカリ(アカリの方から名前で呼んでほしいと言われたのでそう呼んでいる)が苦笑いしながらそう労いの言葉をかけてくれる。

同じ茶髪だからか、なんか落ち着くわね。

「ん……ありがとう。アカリ………」

「あ。そうだ。私の友達を紹介するね。皆。来て。」

アカリがそう言った瞬間、黒髪のショートヘアに赤目の少女と女顔の黒髪の少年、薄茶髪の少年、少し目付きが悪い黒髪の少年、セッテ、ヴィオラ、銀髪のロングヘアーに赤目の少女、金髪のショートヘアの少女の合わせて八人の少年少女が近づいてくる。

・・・結構多いわね・・・

「はじめまして。私はノゾミ・ナカムラ。よろしくね。」

「僕はカイン・アトランと言います。よろしくお願いします。」

「ジェイ……ウォーカー……よろ……」

「俺はマコト・アイト。よろしくな。白銀。」

「私はセッテ・クロハラ。よろしくね。」

「私はヴィオラ・ダンテライ。よろしくね。白銀さん。」

「エレン・デューク。ヴィオラちゃんや皆共々、よろしくね。」

「私はラミ・ウカサ。よろしく。」

私がそう思っているなか、上から黒髪の少女、女顔の少年、薄茶髪の少年、目付きが悪い少年、セッテ、ヴィオラ、銀髪の少女、金髪の少女がそう自己紹介してくる。

「改めて、美咲・白銀。別に名字じゃなくて名前で呼んでくれて良いわ。」

「「「「「「「わかった。」」」」」」」

「俺は名前呼びはちょっと苦手なんだけどな。」

八人からの自己紹介を聞いた後、改めて自己紹介しながらそう言う私にナカムラさん達七人がそう言うなか、アイト君は苦笑いしながらそう言う。

しかし、マコト・アイト・・・アイトマコト・・・愛と誠?

「違うわ!!」

「?どうしたんですか?マコト君。」

「いや、今、なんか言わなきゃいけないような気がした……」

「「「「「「「「?」」」」」」」」

・・・心、読まれた訳じゃないわよね?あ。そうだ。今のうちにアイト君に聞いてみよ。

(アイト君。ちょっと聞いていいかしら?)

(んあ?白銀か。なんだ?)

(……あなたとナカムラさんとアトラン君って転生者なの?)

(……わざわざ“念話”でそう尋ねるってことはあんたも転生者か……まぁ、質問に答えるなら俺は今年の勇者召喚の巻き込まれ。アトランとナカムラは22年前に召喚された勇者と巻き込まれの子どもだよ。)

なるほど・・・つまり、二人の親が先輩の転生者って訳ね・・・
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