月詠達や夜見達が帰ってから三日後、『フォールテ学園』、教室・・・

「「編入生？」」

「相変わらずの息ピッタリだな。おまえら。」

「なんでも今日、また新しく編入生が来るんだって。」

「これで……四人目……」

月詠さん達や夜見ちゃん達が帰ってから三日後の朝、首を傾げながらそう言う私とセッテに対し、マコト君、アカリちゃん、ジェイ君の三人がそう言う。

あ。どーも。今の視点は私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう？

「本当に今年は編入生が多いですね。」

「ヴィオラとエレン、セッテに続いて、これで四人目だもんね。」

「どんな子が来るんだろうね？エレンちゃん。」

「う～ん……ノゾミちゃんは何か聞いてる？」

カイン君とラミがそう言うなか、ヴィオラちゃんとそう話しながら、エレンちゃんがそう尋ねてくる。

「いや、特に何も……そういえば最近、『希望の翼』に私達と同年代の子が入ったってフェンさんが言っていたような……」

「もしかしたら、その子かもね。」

ガラッ！！

「はぁ～い♪皆、席に着いてぇ～♪HRを始めるよぉ～♪」

そんなエレンちゃんに私がそう答え、セッテがそう言うなか、ヴィヴィオ叔母さんが笑顔でそう言いながら入ってくる。

「え～、今日からまた新しくこのクラスに編入生が来ます。」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

皆が席に着いた後、ヴィヴィオ叔母さんが笑顔でそう言った瞬間、教室内がざわめきだす。

「じゃあ入ってきて。」

ガラッ！！

「………」

そんななか、ヴィヴィオ叔母さんがそう言った瞬間、アカリちゃんと同じ茶髪のショートヘアに黒目の少女が入ってくる。

因みにアカリちゃんは青目です。

「それじゃあ、自分の名前と魔力量、属性とギルドランクを自己紹介して。」

「はい。美咲・白銀って言います。魔力量は1980万で属性は自然系全部。ギルドランクはAランク。これからよろしくお願いします。」

ヴィヴィオ叔母さんがそう促した瞬間、少女、美咲・白銀さんはそう自己紹介しながら頭を下げる。

「可愛い！！」

「なんかクール系って感じでカッコいい！！」

「スタイル良いな。」

「じゃあ、白銀さんの席はトレーダーさんの隣が空いてるからそこ座って。」

「はい。」

クラス中からそう言う声が飛び交うなか、そう言うヴィヴィオ叔母さんにそう返事しながらアカリちゃんの方に向かう。

途中、なんか白銀さんの視線が私、カイン君、マコト君、セッテ、ヴィオラちゃんに向けられた気がするけど・・・なんでだろう？

(この世界では黒髪は珍しいってノーズワルド様は言ってたから、あの子達も転生者なのかしら。っていうかなんでセッテやヴィオラがいるのよ？)

「フフ……私はアカリ・トレーダー。よろしくね。白銀さん。」

「こちらこそよろしく。私のことは別に美咲で良いわよ。」

「じゃあ、一時間目は恒例の編入生とのふれ合いの時間にしますので皆さん。編入生と仲良く過ごしてくださいね。」

席に着いた後、アカリちゃんと白銀さんがそう話をするなか、ヴィヴィオ叔母さんは笑顔でそう言う。

次の瞬間、クラスのほとんどが白銀さんに雪崩れ込んでいった。