半妖と女神と歌姫

「グリム!!」

アキがそう呼びかけると、彼女の異空間から金髪に青い瞳の人形サイズの男・・・人型のグリムが現れる。

が、すぐに本に変わり、アキが片手でそれを掴み、表紙を開くと顔の前に栞が下円の形を作りながら浮かんで回り始める。

開かれたグリムからはページが素早く勝手に捲れていき、抜けた真っ白なページが周りに散る。

『さぁ、マスター!!あんたの好きな童話を選んでくれ!!』

グリムがそう言った後、アキは妖精の栞をグリムに挟み、閉じる。

「変身!!」

『いくぜ?メルヒェン・フェアリー!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、アキはオリジナルライダー、仮面ライダーメルヒェンに変身する。

「俺もいくぜ!!」ガチャンッ!!

マコトはそう言いながらヒロアスドライバーを装着し、アーチャーのクラスカードをバックルにセットする。

「変身!!」

『チェンジ アーチャー!!』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、マコトはヒロアス・クラスアーチャーに変身した。

「いくよ!!デネブ!!」ガチャンッ!!

「あぁ!!」

フェンはそう言いながらNewゼロノスドライバーを装着し、チケットをライダーパスに入れて、ドライバーにセットする。

「変身!!」

『アルタイルフォーム』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、フェンはNewゼロノス・アルタイルフォームに変身する。

「デネブ!!」

「あぁ!!」

変身した後、フェンはそうデネブに言いながらドライバーからチケットを引き抜き、裏返して再びセットする。

対するデネブはそう返事しながら、後ろから両腕をクロスさせて、フェンの両肩に両手を置く。

『ベガフォーム』

パキィィィンッ!!

次の瞬間、フェンはアルタイルフォームからデネブが憑依したベガフォームに変わった。

「最初に言っておく。これ以上、この国を踏み荒らさせはしない!!」

『あなた達はここで倒す!!』

変身した後、デネブとフェンはそう言いながら、ゼロガッシャー・ナギナタモードを構える。

モモタロスとリュウタロスはデンオウベルトを、剣崎はブレイバックルを装着し、モモタロスとリュウタロスはそれぞれの色のボタンを押してライダーパスを取り出し、剣崎はスペードスートのカテゴリーAのラウズカードをブレイバックルにセットする。

「「「変身!!」」」

三人はそう言いながら、モモタロスとリュウタロスはライダーパスをセタッチし、剣崎はターンアップハンドルを引いてバックルをひっくり返す。

『ソードフォーム』

『ガンフォーム』

『ターンアップ』

パキィィィンッ×3!!

次の瞬間、モモタロスは電王・ソードフォームに、リュウタロスはガンフォームに、剣崎はブレイドに変身する。

「俺、参上!!」

クチヒコ・ミミヒコ兄弟おまえたち、もう一回、倒すけど良いよね?答えは聞いてない!!」

「この中でベルトの音声が一番賑やかなのはノゾミちゃんのホープドライバーね。」

「っていうかマコトのは色違いのディケイドじゃないのか。」

変身した後、モモタロスとリュウタロスがそう決め台詞を言うなか、麗香と竜哉はそう言いながら武器を構え、エリュトロンと水無月も武器を構える。

サクラと紫蓮、フィアーの三人も自分達の分身を構え、夜見、フラン、霊夢、魔理沙、レミリア、シュガー、妖夢の七人も戦闘体制を取る。

「クチヒコ。ミミヒコ。メルヒェンは俺の獲物だから、手を出すなよ。」

「わかっている。」

「へっ!!おまえこそ、電王とゼロノスに手ぇ出すなよ!?」

「いくぞ!!モモタロス!!」

「あぁ!!もう一回、退治してやらぁっ!!」

燐とクチヒコ・ミミヒコ兄弟がそう話をするなか、Newゼロノスとモモタロスはそう話しながらNewゼロガッシャーとデンガッシャー・ソードモードを構える。

こうしてノゾミ達と燐とクチヒコ・ミミヒコ兄弟率いる怪人軍団との戦いが始まった。





「フフ……始まったようね……フフフ………」

その頃、ノゾミ達と怪人軍団が戦ってる場所の近くにある廃墟の建物の屋上にて、カンナギに観戦を希望していた、リサによく似た女性はノゾミ達と怪人軍団を見ながらそう言う。

「さて、この私が観ている前で無様な戦いはしないで頂戴ね。でないと……私が両方、潰したくなっちゃう♪フフフ………」

乱戦を始めた両サイドを観ながら、女性は邪悪な笑みを浮かべながらそう言った。
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