半妖と女神と歌姫

『希望の翼』前・・・

「ここが私達が所属しているギルド、『希望の翼』だよ。」

月詠さん達が来た日の翌日、セッテとサクラ、紫蓮、フィアー、そして偶々、お父さんと修行しに来たマコト君と一緒にアキちゃん、エリュトロンさん、竜哉君、麗香ちゃん、モモタロス、リュウタロス、水無月ちゃん、剣崎さんの八人を連れて、『希望の翼』の前まで来た後、私はそう言う。

あ。どうも。視点は作者から変わって私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「ここがおデブが受付しているギルドか。」

「しかも今の僕達と違って、イマジンとしての姿のまま、受付してるんでしょ?凄いなぁ~。」

「確かに……よく周りから不審がられなかったな……」

私がそう思いながら首を傾げるなか、モモタロスとリュウタロス、竜哉君がそう言う。

「まぁ、こっちの世界のギルドには人間だけでなく獣人や竜人、最近じゃ人間に友好的な魔族も所属してるからね。キャラが良ければ、変に不審がられることもないんだよ。」

「キャラって……」

「それじゃあ、入ろっか。」

そんな三人に対する私の説明に麗香ちゃんが苦笑いしながらそう言うなか、セッテがそう言いながら扉を開ける。

そうして私達は『希望の翼』へと入っていった。

『希望の翼』内・・・

「「うおおおぉぉぉーーーっ!!」」

「「「「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」」」」

え~と・・・中に入った直後、ギルド内では灰色の髪に帽子を被り、背中から白い宝石の翼を生やした少女と黒髪のロングヘアーにノースリーブの紅白の巫女服の少女・・・今は自分達の世界、『ゆっくり幻想卿』にいる筈の友達、シュガーと霊夢さんがまるで競うかのように料理を食べていた。

「え、え~と……?」

「すいません。ノゾミさん。騒がしくしてしまって……」

「久しぶりだな。ノゾミ。」

「あ。フランちゃん。夜見ちゃん。」

そんな二人を見ながら困惑しているなか、二人と同じく自分達の世界にいる筈のフランちゃんと夜見ちゃんがそう話しかけてくる。

よく見ると他にも魔理沙さん、妖夢さん、レミリアさんもいる。

「「「「「「「?」」」」」」」

「ノゾミちゃん。この人達は?」

夜見ちゃん達を見ながらエリュトロンさん達が首を傾げるなか、アキちゃんがそう尋ねてくる。

「あぁ、この人達は……」

そんなアキちゃん達に対し、私はそう言いながら夜見ちゃん達のことについて、説明し、夜見ちゃん達にもアキちゃん達のことについて、説明する。

因みにセッテ達は前に夜見ちゃん達が遊びに来た時に面識があるので悪しからず。

って私はまた誰に説明してるんだろう?
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