覚醒(めざ)めし騎士と強まる闇

ナカムラ家、特殊訓練場・・・

「おはよう。ノゾミ。」

「おはようさん。」

「おはようなのだ。」

その後、マンティーが用意してくれた訓練用の水色のジャージに着替え、サクラ、紫蓮、マンティーと一緒に特殊訓練場に来た私に対し、先に来ていたセッテとデュア、紫のロングヘアーに赤い瞳をした少女の三人がそう挨拶してくる。

「うん。おはよう。セッテ。デュア。フィアー。」

対する私は笑顔でそう挨拶を返す。

因みに『フィアー』というのは紫のロングヘアーの少女の名前で前章でセッテがうっかり抜いちゃった封印剣が人化したものです。

今はセッテを新しい主として一緒に生活しています。

って私はまた誰に説明してるんだろう?

「ん?ノゾミ。その女騎士は誰?」

「「?」」

私がそう思いながら首を傾げるなか、サクラの存在に気付いたセッテは首を傾げながらそう尋ねてきて、同じようにサクラの存在に気付いたデュアとフィアーも首を傾げる。

「人化したサクラだよ。サクラ。挨拶して。」

「はい。姫。姫のNSに完全適合するために進化した結果、自我と人化能力を獲得しました、姫の魔武器の銃剣のサクラです。改めてよろしくお願いします。セッテさん。デュアさん。フィアー。」

「「「えぇえぇぇえええぇええぇぇぇえぇええぇえぇぇえええぇええぇぇぇえぇぇえええぇええぇぇぇえぇええぇえぇーーーっ!!?」」」

対する私の説明とサクラの自己紹介を聞いて、三人はそう困惑の声を上げた。
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