いざ!魔武器生成と使い魔召喚へ!!

「おめでとう。マコト君。」

「おめでとう!!」

「おめ……でとう……」

「おめでとうございます。思いの外、あっさりと契約できましたね。」

私、アカリちゃん、ジェイ君と一緒に祝福の言葉を贈りながら、カイン君がそうマコト君に言う。

「あぁ、どうもルシファーはこの国に用があったみたいでな……俺の使い魔になっておけば、その用が果たしやすいんだって言って契約してくれた………」

「よう。ルシファー。おまえが人間と契約するなんて珍しいな。」

マコト君がそう答えるなか、セラフィムがそうルシファーに話しかける。

「あぁ、セラフィム。なに、22年前、この国の人間と使い魔契約した妹のことが気になったものでな……この男の使い魔になっておけば、妹を探しやすいと思っただけだ。」

「なるほどな。」

「っていうかえ?妹?おまえ、妹がいたの?」

「いるぞ。リリアスという妹がな。」

マコト君の問いに対し、ルシファーはそう答える。って……

「その妹、お母さんの使い魔になってるんだけど………」

セラフィムやマコト君とそう話をするルシファーに対し、私はそう言う。

まさか、リリアスのお兄さんがマコト君の使い魔になるとは………

「!?本当か!?」

「うん。後で会わせてもらえるよう、お母さんに頼んでみるよ。」

「それはありがたい……すまないな……」

「いえいえ……それじゃあ、私が行くね……」

「頑張ってね!!ノゾミちゃん!!」

そう言うアカリちゃんの声援を背に受けながら、私は魔法陣に向かう。

「私と共に『大切な者』を護るために戦ってくれる者、現れて!!」

パァァァ

そして、私がそう詠唱した瞬間、魔法陣はこれまでと同じように輝き始めた。
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