覚醒(めざ)めし騎士と強まる闇

魔物スサノオ戦から三日後、ナカムラ家、ノゾミの部屋・・・

「ふわぁ~あ……」

セッテやデュア、リヒテルさん達と協力して、遺跡ダンジョンに封印されていた魔物を倒してから三日後の朝、私、ノゾミ・ナカムラは朝日の光を浴びながら目を覚ます。

「おはようございます。姫。昨夜はよく眠れましたか?」

そんな私に対し、いつの間にかベッドの近くにいた、空色のショートヘアに桃色の瞳、雪のように白い肌に白銀の鎧を身に纏った女騎士がそう言いながら頭を下げる。

「……うん。とりあえず……あなたは誰?」

とりあえず私はそう女騎士に尋ねる。

私、この人のこと、知らないんだけど・・・

「?……あぁ、そういえば、この姿でお逢いするのは初めてでしたね……私です。サクラです。」

対する女騎士、サクラはそう自己紹介する。

ってサクラアアアァァァーーーッ( ; ゜Д゜)!?

「え!?サクラってもしかして・・・」

「はい。姫に生み出された魔武器の銃剣、サクラです。三日前、姫のNSに適合するように進化したことで自我と人化能力を獲得しました。」

若干困惑しながらそう尋ねる私に対し、サクラは冷静にそう説明してくれる。

・・・マジで?

ガチャッ!!

「おはようございます。お嬢様。」

「マスター。おはよぉ~~~♪」

私がそう思っているなか、マンティーと紫蓮がそう言いながら入ってくる。

「おや?」

「?マスター。その女騎士は誰?」

直後、サクラの存在に気付いたマンティーは首を傾げながらそう言い、紫蓮も首を傾げながらそう尋ねてくる。

「サクラだよ。私の魔武器の。」

「姫の魔武器の銃剣のサクラです。改めてよろしくお願いいたします。マンティーさん。それと改めてよろしくな。紫蓮。」

「えぇっ!?」

「おやおや。とうとうサクラも自我と人化能力を得ましたか。」

対する私の説明とサクラの自己紹介を聞いて、紫蓮はそう困惑の声を上げ、マンティーは冷静にそう言った。まる?
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