堕ちた神のダンジョン

「グオオオォォォーーーッ!!」

その頃、自身から発する障気で三機のガンダムの身動きを封じた魔物はそう雄叫びを上げながら尻尾を振り上げる。

「くっ……このままだと………」

振り上げられた尻尾を見て、ピースセラフに乗り込んでいるノゾミは苦い表情を浮かべながらそう言う。

「え?」

『………』

が、次の瞬間、尻尾の背後からビームシザースを振り上げる漆黒の機体、MSサイズのガンダムデスサイズヘルの姿に変わったデュアが目に入る。

『『はあああぁぁぁーーーっ!!』』

ズバァァァンッ!!

次の瞬間、デュアとデュアに乗り手として認められ、乗り込んだセッテはそう言いながら、ビームシザースで魔物の尻尾を斬り裂く。

「グオオオォォォーーーッ!?」

『『はあああぁぁぁーーーっ!!』』

ズバババァァァンッ!!

尻尾を斬り裂かれた魔物が尻尾の断面から障気を血のように噴き出しながら、そう苦痛の声を上げるなか、セッテとデュアはそう言いながら、ビームシザースで三機のガンダムの身動きを封じていた障気を斬り裂く。

『ノゾミ!!大丈夫!?』

『セッテ……うん。大丈夫だよ。』

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

障気による拘束から解放された後、通信でそう言ってくるセッテにノゾミがそう言うなか、魔物はそう雄叫びを上げながら二人が乗る二機のガンダムに向けて、二十弾の光弾を放ってくる。

『ッ!!そうは……』

『させねぇ!!』

「!?」

パァァァ・・・

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

が、セッテとデュアはそう言いながらノゾミが乗るピースセラフの前に出て、アクティブクロークで発生させた電磁フィールドで防ぎきる。

『『はあああぁぁぁーーーっ!!』』

「!?」

ズバァァァンッ×2!!

そんななか、ガンダムクオリアとドラゴーネガンダムに乗るリヒテルと蒼牙がGNロングビームサーベルとビームソードで魔物の両腕を斬り裂く。

「グオオオォォォーーーッ!?」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

「グオオオォォォーーーッ!?」

魔物がそう苦痛の声を上げるなか、今度はノゾミのピースセラフのGNシールドビットから放たれるビームが追い討ちをかける。

「グオオオォォォーーーッ!!」

ズオオオォォォッ!!

『『『『『!?』』』』』

が、魔物がそう雄叫びを上げた瞬間、斬り落とされた尻尾や両腕の傷口から血のように噴き出していた障気が新たな尻尾と両腕を形成する。

『再生した!?』

『まるでトカゲみたい……』

「グオオオォォォーーーッ!!」

『『『『『!?』』』』』

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズバババババババババババババババァンッ!!

尻尾と両腕が再生したことにセッテとノゾミがそう言うなか、魔物は再び大量の光弾と尻尾の乱舞による猛攻を放ってくる。

対する四機のガンダムは障気の動きにも警戒しながら、その攻撃をかわしていく。

『くっ……再生能力も持っているのか……厄介だな……』

『デュア。死神の“力”でどうにかならない?』

『うーん……そうだなぁ……』

「グオオオォォォーーーッ!!」

リヒテルがそう言い、セッテとデュアがそう話をするなか、魔物はそう雄叫びを上げながら尻尾でデュアに斬りかかってくる。

『くっ!!』

ズバァァァンッ!!

「グオオオォォォッ!?」

セッテはそう言いながら、ビームシザースで魔物の尻尾を一刀両断する。

「グオオオォォォーーーッ!!」

魔物はそう雄叫びを上げながら斬り裂かれた尻尾を再び再生させようとする。

が、先程のように再生しなかった。

『!?』

『どうやら私の“力”が通用するみたいだな。』

尻尾が再生しなかったことにセッテが驚愕の表情を浮かべるなか、デュアはそう言う。

『デュア。今、何したの?』

『あぁ、実は私には『ゲイ・ボルグ』、『ゲイ・ボウ』、『ゲイ・ジャルグ』の“力”があってな。今、『ゲイ・ボウ』の“力”をビームシザースに付与して再生能力を無効化したんだ。』

「グオオオォォォーーーッ!!」

首を傾げながらそう尋ねるセッテにデュアがそう説明するなか、魔物は右手で攻撃を仕掛けてくる。

『『くっ!!』』

ガキィィィンッ!!

セッテとデュアはそう言いながら、バスターシールドで受け止める。

『はあああぁぁぁーーーっ!!』

「!?」

ズドオオオォォォンッ!!

ズガアアアァァァンッ!!

そんななか、ノゾミはそう言いながら自身のNSを混ぜたビームをピースセラフのビームライフルから放ち、魔物の右肩を貫いた。
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