「蒼牙さん。ルパンさんは……」

「闇の力はリヒテルと君が叩き込んだNSによって完全に抜かれ、消滅している。気を失っているが、命に別状はない。」

ルパンさんを気絶という形で倒した後、そう尋ねる私に対し、変身を解き、ルパンさんを診ていた蒼牙さんはそう答える。

あ。どうも。今の視点は私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。

って私はまた誰に説明しているんだろう？

「ノゾミちゃん！！セッテちゃん！！マコト君！！」

「大丈夫！？」

私がそう思いながら首を傾げるなか、大量の魔導機兵を倒し終えたヴィオラちゃんとエレンちゃんがデュアと紫蓮と一緒に駆けつけてくる。

因みに今は私も含め、仮面ライダーに変身していた人達は全員、変身が解除しているんで悪しからず。

って私はまた誰に説明しているんだろう？

「うん。リヒテルさんと蒼牙さんが駆けつけてくれたおかげでルパンさんを止めることができたよ。」

「しかし、ルパンを倒したってことは『運命神の領域』ってやつも消えたってことか？」

「ちょっと待って。マグネットパワー・オン。」

私が心の中でそう首を傾げながらそう答えるなか、首を傾げながらそう言うマコト君にそう答えながら、セッテが右腕を上に上げながらマグネットパワーを発動させる。

すると、先程の戦いでセッテが弾き飛ばしたルパンガンナーやルパンさんが激突したことで砕けた台座の瓦礫がセッテの右腕に引っ付いていく。

「マグネットパワーが使えてるってことは領域も完全に消えたみたいだ(ｽﾎﾟｯ!!ﾋｭｰ…ﾋﾟﾄｯ!!)ね？」

「え？」

セッテに右腕に引っ付いていくルパンガンナーと瓦礫見ながら、私がそう言うなか、何かが抜ける音と一緒に紫の刀身に銀の柄、鍔には赤い宝石が埋め込まれた剣・・・先程まで台座の上にあった球体に突き立てられていた筈の封印剣がセッテの右腕に引っ付く。ってあれ？

「「「「「「「【あ・・・】」」」」」」」

セッテの右腕に引っ付いた封印剣を見ながら、私がそう思いながら首を傾げるなか、私とセッテ、気絶しているルパンさん以外の全員が「やっちゃった。」と言いたげな声を上げながら、ある方を見る。

「「………」」

まさか・・・

私がそう思いながらセッテと一緒にマコト君達の視線の先を見つめると、そこには封印剣が抜かれた球体(封印されていたもの)がコロコロと転がっていた。

「「………」」

((やっちゃったぁーーー( ; ゜Д゜)！！？))

この時、セッテと心が一つになったような気がした。