堕ちた神のダンジョン

「!?クロム・アーサーって確か……」

【あぁ。我の生みの親だ。しかし、我はこのダンジョンのことは知らない……恐らく、我を生み出す前に作ったものだろう……】

「ん?エイラ。ダンジョンと神機兵擬きはって言ってたけど、このAMFは?」

『はい。このAMFは私達より先にこのダンジョン内に侵入した何者かが付け加えたものだと思われます。』

エイラが言った『クロム・アーサー』という単語について、ヴィオラとルナがそう言うなか、AMFのことについて、そう尋ねるセッテに対し、エイラはそう答える。

「一体誰がそんなことを……」

「まぁ、今はこの人形共をどうにかした方が良いんじゃないか?」

そんなエイラからの報告を聞いて、ノゾミが首を傾げながらそう言うなか、デュアはそう言いながら大鎌を構える。

「……確かにそうだね……」

そんなデュアの言葉を聞いて、ノゾミもそう言いながら銃形態のサクラと黒い柄に刃に紫の蓮が彫られた大鎌を取り出し、構える。

「ってナカムラ。その大鎌は?」

「これは紅之茨と同様、月詠さんから貰った魔武器擬きの武器だよ。」

「ブレイジングエイラ、セットアップ!!」

『了解しました。セットアップ!!』

パァァァ・・・

大鎌について、そう尋ねるマコトにノゾミがそう説明するなか、セッテとエイラがそう言った瞬間、セッテが光に包み込まれる。

パキィィィンッ!!

次の瞬間、セッテはナンバーズ時代の青いレオタードのような戦闘服を白くし、上から赤いジャケットを羽織ったバリアジャケットを身に纏い、額には赤い宝石が埋め込まれたヘッドギアを装着し、二刀流のブーメランブレードを装備していた。

「それがクロハラのバリアジャケットか。ナンバーズ時代のものとなんか対称的だな。」

セッテのバリアジャケット姿を見ながら、マコトがそう言いながら銀華を構えるなか、ヴィオラは身体から障気を出すルナを片手に抱えながら断絶を取り出し、エレンは自分の身体から既に同化させていた血爪を刀身が赤い刀に形状変化させた状態で取り出し、構える。

次の瞬間、ノゾミ達六人は大量の神機兵擬き軍団に向かっていった。
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