親友(ともだち)と死を司る龍

勇者特急支部兼ドラッド隊支部・・・

「リヒテルさん。私に渡したい機体というのは……」

セッテとデュアと一緒に帰った後、家の隣に設けられた勇者特急支部兼ドラッド隊支部にて、ノゾミはそうリヒテルに尋ねる。

「あぁ、それはこれだ。」

対するリヒテルはそう言いながら、ある方を見る。

「!?これは……」

そこにはガンダムクアンタにオーライザーを付けたようなMSがあった。

「完成させるのに少しばかし時間がかかってしまったが……性能に関しては申し分なし。後は君が乗って調整するだけ……ゼウスとの戦いで一月の間だけだが、ウルトラマンへの変身能力が失われている今、何かあれば、この機体に乗って戦うといい……」

「………」

リヒテルがそう言うなか、ノゾミは自分の機体に近づき、触れてみる。

因みにノゾミは今、とある事情でウルトラマンネクサスと出逢い、一体化しているのだが、ゼウスとの戦いで一月の間だけだが、ウルトラマンネクサスへの変身能力を失っている。

※詳しくは『希望の異世界奮闘記~妖怪の国の変~』と『イージス~黒と桃の絆~』をご参照ください。By作者

「名前はまだないから、付けてやるといい。」

「……ピースセラフ……」

コォ・・・

リヒテルにそう言われた後、ノゾミは目の前にある機体にそう名付ける。

すると、ピースセラフの目が一瞬だけ、白銀の光を放った。

「どうやらその名を気に入ったようだ。」

「これからはよろしくね。ピースセラフ。」

こうしてノゾミはリヒテル製のMS、ピースセラフを手に入れたのだった。
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