かくかくしかじか・・・

《まさか、『アクエリアス』とも『ミッドチルダ』とも違う異世界から使い魔召喚の逆召喚で来る者が現れるとは……》

「こういうことってあるんですか？」

《うむ。我が聞いた限りだとごく稀にだがな。理由としては召喚主の魂の質に合った魔物や精霊がその世界にいなかった場合、異世界から魂の質に合った者を召喚するらしい。》

事情を説明した後、首を傾げながらそう尋ねる私に対し、サイズドラゴンはそう答える。

つまり、私の魂の質に合っていたのがサイズドラゴンだから、私はサイズドラゴンの前に逆召喚されたのか。

《ふむ……》

私がそう思っているなか、サイズドラゴンは私を興味深そうに見つめる。

なんか緊張する・・・

《……これも何かの縁。あいつのように使い魔ライフを楽しむのも一興か……お主と契約を交わそう………》

そんななか、サイズドラゴンはそう言ってくる。って、

「え？良いんですか？」

《あぁ。ここ最近、死神や『五神龍』としての仕事が忙しかったからな。何か、息抜きになることを探していたのだ。》

息抜きって・・・

「まぁ、ありがとうございます。それで、契約の方法はどうやれば良いんですか？」

《我にお主の“力”を流し、名を与えよ。それで契約は完了だ。》

「わかりました。」

サイズドラゴンに言われた通りに私は戦闘機人としての“力”とかつて、ゼウスが身体の中にいたことで得た魔力、ついこの間、リサさんにインストールしてもらったマグネットパワーを流し込む。

《ほぅ……お主は磁力を発生させて操る力を持っているのか。それにその魔力、とてつもない闇と聖獣の気配を感じる……生まれつきではないようだが、如何にして手に入れた？》

「……実は……」

首を傾げながらそう尋ねるサイズドラゴンに対し、私は元は『Ｘマジンラー』のメンバーだったこと、一週間前にあった『ゼウス事件』のことを説明した。