親友(ともだち)と死を司る龍

「また逆召喚か……編入生が使い魔召喚すると逆召喚されるっていうのはテンプレなのか?っていうかクロハラは魔武器を作ってないんだけど……」

セッテが逆召喚された後、マコト君が首を傾げながらそう言う。

あ。因みに今の視点は私、ノゾミ・ナカムラなので悪しからず。って私はまた誰に言っているんだろう?

「セッテは魔武器を持ってるよ。」

「ん?そうなのか?」

「うん。編入してきた時から頭に着けていた髪飾り。あれがセッテの魔武器で名前は『ブレイジングエイラ』。愛称はエイラ。普段は髪飾りに形状変化してるけど、戦いの時は額を防護するヘッドギアと二刀流のブーメランブレードになるの。」

まぁ、実際は私があげた髪飾りを素材に彩夏さんと夢羽さんが作ってあげたインテリジェントデバイスだけどね。

「ヘッドギアにブーメランブレード……ますますリリなののセッテじゃねぇか……」

うーん・・・っていうか・・・

「セッテはマコト君の言うリリなののセッテ本人だよ。」

「マジで!?」

「マジで。」

私からそう聞いた後、マコト君はセッテが逆召喚された魔法陣の方を見る。

「……性格が原作と違ってねぇか?ナカムラ。おまえ、一体何した?」

「ただ友達になっただけだよ。」
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