管理局とGと因縁と・・・

『Xマジンラー』、本拠地、廊下・・・

「はぁ……はぁ……」

『ウェズペリア』の地下研究施設での夢羽との戦いから帰還した後、ウェスカーはそう息を切らしながら廊下を歩いていた。

「まさか、朝田唄乃の娘が『ウェズペリア』にトリップ転生していたとはな……ぐっ!!」

ズシュッ!!

ウェスカーはそう言いながら、失った右腕を再生させる。

「くっ……この組織でエクリプスウイルスの投与とオラクル細胞の移植を受けて正解だったな……Tウイルスだけじゃ危なかった……」

「思いの外、やられたようですね。ウェスカーさん。」

再生させた右腕を見ながら、ウェスカーが苦い表情をしながらそう言うなか、加頭がそう言いながらその場に現れる。

「加頭……なに、ただでやられた訳じゃない。『ウェズペリア』で何の改造もなしにGウイルスと完全に適合した奴を見つけた。そいつとの戦闘データもサンプルも取ってある……これで昔、アンブレラが造り出した人造人間よりも強力な奴を造り出せる………」

「それはご苦労様です。では、そんなウェスカーさんに一つ、朗報を……」

「?」

「……『例のもの』がもうじき完成するようですよ……」

「!?そうか……」

相変わらずのポーカーフェイスでそう言う加頭の言葉を聞いて、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
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