管理局とGと因縁と・・・

「ありがとう。明日奈……おかげでスッキリしたわ……」

「どういたしまして♪」

コンコン

「明日奈さん。佳奈多さん。今、大丈夫?」

涙を出しきった後、そうお礼を言う佳奈多に明日奈が笑顔でそう言うなか、ドアの方からノックする音とそう確認してくる夢羽の声が聞こえてくる。

「夢羽……」

「大丈夫よ。入って。」

ガチャッ!!

「………」

明日奈がそう言った瞬間、夢羽は入ってくる。

「夢羽ちゃん。私達が何言いたいか、わかるよね?」

「……うん……」

「じゃあ……佳奈多……」

「……えぇ……」

バチィンッ!!

次の瞬間、佳奈多はベッドから起き上がり、夢羽を思いきりビンタする。

「痛っ!!」

「……本当、最低ね。最低……」

「………」

「あの時、あなたを止められなかったのにこうしてビンタする私って最低ね。」

「……え?」

自分をビンタした後の佳奈多のまさかの言葉に夢羽は思わずそう言う。

「夢羽……あなたのあの時の皆を護りたいという想いと覚悟は痛い程、よくわかる……それがわかってたからこそ、止められなかった私はこれ以上、あなたを責めるつもりはないわ。」

「私もよ。夢羽ちゃん。」

「佳奈多さん……明日奈さん……」

「でも!!これだけは約束して!!『Xマジンラー』を倒した後、ネフィーネさんの治療を受けて、絶対に元に戻るって!!」

「……うん……」

こうして夢羽は『Xマジンラー』を倒した後、ネフィーネの治療を受けて元に戻ることを佳奈多と明日奈と約束した。

「あ。後、このことはもう母親の唄乃んにも連絡しといたから。」

「……え?」

「んで、唄乃んからの伝言、『一回、家に帰ってこい。』だって♪」

「」

同時に明日奈から笑顔で母親からの私刑宣告を言い渡された夢羽なのだった。
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