管理局とGと因縁と・・・
「くそっ!!逃げやがった!!っていうかなんであいつが銀のオーロラを使えるんだ!?」
『それはわかりませんが、どうやらこの世界や他の次元に異変が起きているようです。』
「そのことについて、詳しい話は後でします。今はとにかくこの地下研究施設から脱出しましょう。時限式じゃないから時間に余裕はありますが、夢羽姉さんが作ったAD爆弾を何個か仕掛けましたからここでの長居は無用です。」
ウェスカーが去っていった後、そう言う和也とレイに対し、フェイトは真剣な表情でそう言う。
「!?AD爆弾っていうのは確か、『24時コラボ』の時のアレか。それに夢羽のことを姉さんと呼ぶということはおまえはリサの所のフェイトか……」
「はい。お久し振りです。和也さん。そちらのお姿はこの世界での19年前とあまり変わってないようですが……」
「あ?あぁ、まぁ、ちょっとした事情でな……で、地上への脱出ルートは確保してあるのか?」
再会の挨拶をしながらそう尋ねるフェイトに対し、和也はそう答えながら逆に尋ねる。
「いえ。残念ながらまだ……」
「……皆。少しだけ下がってて……」
「ん?」
「?夢羽姉さん?」
対するフェイトがそう答えるなか、夢羽はそう言いながら和也達から離れ、黒狼牙の銃口を天井に向けて、構える。
「……アイ……」
『あぁ。現地点と地上までの距離の計算は終わっている……十分、いけるぞ。マスター。』
「了解……“ダークバースト”!!」
ズガアアアァァァーーーンッ!!
次の瞬間、夢羽はそう言いながら“ダークバースト”を放って、地上までの脱出ルートを作り出す。
「なんか今、ミッドチルダでの火災事故の時のなのはが浮かんだ。」
「私は火災事故の時のカオリが浮かびました……っとそれよりもこれで地上への脱出ができます!!」
「あぁ、そうだな……“ウイングロード”!!」
ズオオオォォォォッ!!
和也はそう言いながら魔力の道、“ウイングロード”を螺旋階段状にして展開する。
「飛べる奴は自分で飛んで、そうでない奴は俺の“ウイングロード”の上を走っていけ!!」
『了解!!』
「クルルッ!!」
「ラグさん。響介さん。佳奈多さんは私が運びます。」
いつの間にか和也がそう指揮を取るなか、夢羽はそう言いながら佳奈多をおぶる。
(……夢羽……)
その時、佳奈多が感じた夢羽の体温はGウイルスを投与する前と変わらない温かいものだった。
「……本当、母親に似て、とんでもない無茶して……このバカ……!!」
「………」
泣きそうになっている自分の顔を見られないよう、背中に顔を押し当てる佳奈多に夢羽は何も言わずに飛行魔法で飛び立つ。
こうして夢羽達は地下研究施設を脱出した。
『それはわかりませんが、どうやらこの世界や他の次元に異変が起きているようです。』
「そのことについて、詳しい話は後でします。今はとにかくこの地下研究施設から脱出しましょう。時限式じゃないから時間に余裕はありますが、夢羽姉さんが作ったAD爆弾を何個か仕掛けましたからここでの長居は無用です。」
ウェスカーが去っていった後、そう言う和也とレイに対し、フェイトは真剣な表情でそう言う。
「!?AD爆弾っていうのは確か、『24時コラボ』の時のアレか。それに夢羽のことを姉さんと呼ぶということはおまえはリサの所のフェイトか……」
「はい。お久し振りです。和也さん。そちらのお姿はこの世界での19年前とあまり変わってないようですが……」
「あ?あぁ、まぁ、ちょっとした事情でな……で、地上への脱出ルートは確保してあるのか?」
再会の挨拶をしながらそう尋ねるフェイトに対し、和也はそう答えながら逆に尋ねる。
「いえ。残念ながらまだ……」
「……皆。少しだけ下がってて……」
「ん?」
「?夢羽姉さん?」
対するフェイトがそう答えるなか、夢羽はそう言いながら和也達から離れ、黒狼牙の銃口を天井に向けて、構える。
「……アイ……」
『あぁ。現地点と地上までの距離の計算は終わっている……十分、いけるぞ。マスター。』
「了解……“ダークバースト”!!」
ズガアアアァァァーーーンッ!!
次の瞬間、夢羽はそう言いながら“ダークバースト”を放って、地上までの脱出ルートを作り出す。
「なんか今、ミッドチルダでの火災事故の時のなのはが浮かんだ。」
「私は火災事故の時のカオリが浮かびました……っとそれよりもこれで地上への脱出ができます!!」
「あぁ、そうだな……“ウイングロード”!!」
ズオオオォォォォッ!!
和也はそう言いながら魔力の道、“ウイングロード”を螺旋階段状にして展開する。
「飛べる奴は自分で飛んで、そうでない奴は俺の“ウイングロード”の上を走っていけ!!」
『了解!!』
「クルルッ!!」
「ラグさん。響介さん。佳奈多さんは私が運びます。」
いつの間にか和也がそう指揮を取るなか、夢羽はそう言いながら佳奈多をおぶる。
(……夢羽……)
その時、佳奈多が感じた夢羽の体温はGウイルスを投与する前と変わらない温かいものだった。
「……本当、母親に似て、とんでもない無茶して……このバカ……!!」
「………」
泣きそうになっている自分の顔を見られないよう、背中に顔を押し当てる佳奈多に夢羽は何も言わずに飛行魔法で飛び立つ。
こうして夢羽達は地下研究施設を脱出した。