管理局とGと因縁と・・・

「はぁ……はぁ……」

(もし、そうだとして……これを使えば私自身、どうなるのか、わからない……)

「ちっ!!まだ動けたのか……」

(けど、ここにいる皆を護るためなら!!!)

バッ!!

かわされた後、ウェスカーが軽く舌打ちしながら、そう言いながらレプリカディバイダーと新型神機を構え直すなか、夢羽はそう思いながらジィーナと出会う前に証拠品として回収していた、『G』というラベルが貼られた注射器を取り出す。

「!?その注射器は……まさか!?」

「!?ダメよ!!夢羽!!それを使ってはダメ!!」

夢羽が取り出した注射器を見て、ウェスカーがそう言うなか、佳奈多はそう言う。

(……佳奈多さん……)

「……ごめん……!!」ドスッ!!

『!?』

対する夢羽はそう言いながら注射器を自分に刺し、中の液体、Gウイルスを注入する。

「!?くっ……うっ……」

Gウイルスを投与した瞬間、夢羽はそう言いながらふらつき始める。

「貴様……Gウイルスを!!くっ!!」

ズバァァァンッ!!

「うっ!?」

そんな夢羽に対し、ウェスカーはそう言いながら右手のレプリカディバイダーで斬り裂き、

「はぁっ!!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガガガガガガガガガァンッ!!

左手の新型神機で十数弾の“魔力弾”を食らわせ、吹き飛ばす。

『夢羽(さん)(姉さん)!!』

ウェスカーが放った十数弾の“魔力弾”を受け、吹き飛ばされた夢羽に対し、佳奈多やフェイト達はそう言う。

ザッ!!

『!?』

「はぁ……はぁ……」

が、次の瞬間、先程の攻撃によってボロボロになり、身体の所々から血を流しながら夢羽は立ち上がる。

シュウウウ・・・ッ!!

次の瞬間、これまでの戦いで受けた傷がみるみるうちに癒えていく。

「……賭けに……勝った!!!」

・・・フッ・・・

傷が完全に癒えた後、力強い眼でそう言った瞬間、夢羽の姿がその場から消える。

「!?」

ドカァァァンッ!!

次の瞬間、ウェスカーは突然、吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。

・・・フッ・・・

「・・・」

その後、先程までウェスカーがいた所に夢羽がウェスカーの方に右拳を突き出した体制で姿を現す。

「!?ウイルスによる変異性が診られない……まさか、Gウイルスに適合した!?」

「………」

「貴様……まさか、Gウイルスに適合するのを計算して」

「計算なんかでこんなことできる訳ないでしょ!!ポセイドン!!」ガチャンッ!!

『あぁ!!』

「変身!!」

『サメ!!クジラ!!オオカミウオ!!』

パキィィィンッ!!

ネフィーネがそう困惑の声を上げるなか、そう言うウェスカーの言葉を遮りながら、夢羽はそう言いながら再びポセイドンに変身し、ディーペストハープーンと黒狼牙を構える。

「くっ……」

対するウェスカーもそう言いながら、レプリカディバイダーと新型神機を構え直す。

「「………」」

・・・フッ・・・

互いに一瞬だけ睨み合った後、夢羽とウェスカーの姿が消える。

ドカァァァンッ!!ドカァァァンッ!!ガキィィィンッ!!ドカァァァンッ!!

『!?』

すると次の瞬間、至るところから何かがぶつかり合うような衝撃音や金属音が響き渡った。
27/35ページ
スキ