いざ!魔武器生成と使い魔召喚へ!!

「……吸血鬼……?」

「フフフ……私はムーン。吸血鬼の真祖よ………」

首を傾げながらそう言うジェイ君に対し、女性、ムーンは微笑みながらそう名乗る。

吸血鬼の真祖とはまたSSSランクの魔物を召喚したね。ジェイ君も。

「それにしても……なるほど……これは使い魔召喚か……で?あなたが召喚したの?」

「……うん……」

「あなたの名は?」

「僕はジェイ……ジェイ・ウォーカー……契約……してくれる……?」

「ふむ……あなたの血を少し吸わせてくれたら良いぞ。」

「ん……わかった……」

ムーンからの要求に対し、ジェイ君はそう言いながら、吸いやすいように首を傾げる。

「それじゃあ……頂きます……」

ムーンはそう言うとジェイ君の首もとに牙を突き立て、吸血し始める。

「ん……」

吸血され始めると、ジェイ君の顔が赤らめながら、僅かに身悶える。

「………」

そんなジェイ君の様子をアカリちゃんは複雑な表情で見つめる。

実はアカリちゃん、ジェイ君のことが好きなんだよね。うん。

「ごちそうさま……なかなか美味しかったぞ……」

私がそう思っているなか、ムーンはそう言いながら、ジェイ君の首もとから口を離す。

「……思いの外……痛くなかった……」

「あぁ、私達、吸血鬼は吸血する時、牙から性的快楽を与える成分を分泌するからな。恐らくその成分のおかげだろう。」

「そうなんだ……それで……僕と……契約して……くれる……の……?」

「ふむ。まぁ、あなたの血は美味しかったからな……良いだろう。あなたと契約しましょう……」

「……ありがとう……」

こうしてジェイ君は吸血鬼の真祖のムーンと契約した。
15/37ページ
スキ