管理局とGと因縁と・・・

「ジィーナ!!」

「お母さん!!」

「佳奈多さん!!」

「大丈夫ですか!?」

フェイト達と共に駆けつけたネフィーネがそう言いながらジィーナに駆け寄るなか、リヒテルとファルコと共に駆けつけたラグと響介はそう言いながら未だに俯せのまま、動けずにいる佳奈多に駆け寄る。

「くっ……私は大丈夫。それよりも夢羽の方を」

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

ズバァァァンッ!!

「うっ!?」

「はぁっ!!」

ズドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガァンッ!!

「きゃあああぁぁぁっ!?」

『!?』

そう言う佳奈多の言葉の最中、ウェスカーは右手のレプリカディバイダーで夢羽を斬り裂き、左手の銃形態の新型神機で七弾の“魔力弾”をゼロ距離で食らわせ、吹き飛ばす。

パァァァ・・・ドサッ!!

「うっ……くっ……」

『夢羽!!』

『マスター!!』

「フフ……そろそろ楽にしてやる……」

それにより変身が強制解除される程のダメージを受け、倒れ込んだ夢羽にポセイドンとアイがそう言うなか、ウェスカーはそう言いながらレプリカディバイダーの銃口を夢羽に向ける。

「そうはさせるか!!」

そんななか、和也がそう言いながら、ディバイダーで斬りかかる。

「フッ!!」

「!?」

ズドォォォンッ!!

が、それよりも速くウェスカーの左手の新型神機から放たれる“魔力弾”が和也の左脇腹を撃ち抜き、

「はぁっ!!」

「!?」

ズバァァァンッ!!ドカァァァンッ!!

そのまま流れるように振られたレプリカディバイダーで斬り裂かれ、蹴り飛ばされる。

「ぐはぁぁぁっ!?」

「「「『『和也(さん)!!』』」」」

「はあああぁぁぁーーーっ!!」

『!?』

ズバアアアァァァーーーンッ!!

蹴り飛ばされた和也にサファイア、レイ、夢羽、リヒテル、フェイトがそう言うなか、ウェスカーはレプリカディバイダーの切っ先から見えないエネルギーの刃、『粒子剣』を放ち、リヒテル、蒼牙、竜牙、ファルコ、克己、フェイトの六人を斬り裂き、吹き飛ばす。

「「「「「「うわあああぁぁぁーーーっ!?」」」」」」

吹き飛ばされた六人は変身が強制解除される程のダメージを受け、倒れ込んだ。

「くっ……」

「強い……」

「フッ……如何に仮面ライダーと言えども消耗はする。大量のライオトルーパーやケルベロス、ファルファレルロやネメシスとの戦いで消耗しきった仮面ライダーなど恐れるに足らんな。」

蒼牙達と共に吹き飛ばされ、変身が強制解除される程のダメージを受けたリヒテルやフェイトがそう言うなか、ウェスカーはそう言う。

「ッ……」

(このままだと……)

「とはいえ、ここまで来たのは賞賛に値する。冥土の土産にG-000のことについて、一つ、イイことを教えてやろう。」

フェイト達より先に変身が強制解除される程のダメージを受け、倒れ込んでいた夢羽がそう思うなか、ウェスカーはそう言いながら話し始める。

「Dr.オリフィスの娘であるG-000、ジィーナ・オリフィスはこの世界での45年前、そこにいる二木佳奈多の故郷である方の地球にあるアンブレラでの人体実験で精神と肉体の成長と引き替えに異常とも言える生命力を発現した。そして、その生命力に目を付けたアンブレラは彼女の遺伝子を元にあるウイルスを開発したんだ……」

「くっ……あるウイルス?」

ウェスカーが言った『あるウイルス』という単語に対し、倒れ込んでいた和也は顔を歪めながら、そう言いながら上半身を起こす。

「……Gウイルスだ……」

そんななか、ウェスカーはその場にいる全員に聞こえるようにそう言う。

『!?』

「Gウイルスって……それじゃあ、ジィーナは……」

「そう。G-000は他でもないGウイルスのオリジナルだ……二木佳奈多。おまえがあの時、G-000を庇わずともあの程度の攻撃、Gウイルスのオリジナルとしての生命力と再生能力を持つG-000は受けても何も問題もなかったのさ……」

ジィーナに隠されていた真実を聞いて、ジィーナとネフィーネ、狩斗以外の全員が驚愕の表情を浮かべるなか、そう言う佳奈多に対し、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

「くっ……」

「ジィーナがGウイルスのオリジナル……ッ!?」

(だとしたら、アレの中身はもしかして……!?)

対する佳奈多がそう言うなか、夢羽はあることに気付く。

「さて、まずは朝田唄乃の娘から楽にしてやろう。」

そんななか、ウェスカーはそう言いながら、レプリカディバイダーを振り上げる。

「はぁぁぁっ!!」

「ッ!!」

ガキィィィンッ!!

そう言いながら降り下ろされるウェスカーのレプリカディバイダーを夢羽はなんとかかわしながら距離を取り、立ち上がった。
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