管理局とGと因縁と・・・

「!?おまえは確か、アルバート・ウェスカー!?なんで俺のことを知っているんだ?」

対する和也はウェスカーに驚きながらも逆にそう尋ねる。

「おまえもまた、俺達、『Xマジンラー』にとっての危険人物の一人としてマークしていたからな。なにせ、俺達が資金提供して、レプリカディバイダーの製造やエクリプスウイルスの研究をさせていたヴァンデインを潰し、そこにいる貴重なシュトロゼックを持ち出したんだからな。」

対するウェスカーは右手のレプリカディバイダーの切っ先で和也の隣にいるサファイアを指差しながらそう答える。

「ッ!!」

「なるほど。その『Xマジンラー』っていうのはよく知らねぇが、てめぇらがあのヴァンデインのスポンサーだったっていうのはわかった……命を弄んだふざけた研究させやがって……」

「グオオオォォォーーーッ!!」

ウェスカーの言ったことにサファイアが思わず反応し、和也が怒りの表情を浮かべながら、そう言いながらレイを構え直すなか、先程、和也に蹴り飛ばされたネメシスがそう雄叫びを上げながら立ち上がる。

「ちっ!!流石に飛び蹴りじゃ倒れなかったか」

「和也さん……和也さんはあのネメシスの相手をお願いします……」

「夢羽?」

「……お願いします……」

首を傾げながらそう言う和也に対し、夢羽はウェスカーを睨み付けながらそう言う。

「……よくわからんが、どうやらおまえもあいつと因縁があるっぽいな……わかった。ネメシスは俺に、いや、俺達に任せろ……行くぞ!!サファイア!!」

「うん!!」

パキィィィンッ!!

そんな夢羽の様子から何かを察した和也はそう言いながらサファイアとリアクトし、一つになる。

すると、和也の姿が髪が白銀に、眼はサファイアブルーに、服装は『ファイナルファ○タジーX』のアー□ンの服装を白銀に染めたような服装に変わり、『魔法戦記リリカルなのはForce』のディバイダー996の第二形態をベースにした、赤ベースに黒のラインが入ったディバイダー001を握り、顔や腕には赤を基調にした紋様が浮き出た姿に変わった。

『ディバイダー001、シュトロゼック・リアクテッド!!『白夜叉』!!』

「見参!!」

「グオオオォォォーーーッ!!」

次の瞬間、リアクトして一つになったサファイアと一緒に和也がそう名乗りを上げるなか、ネメシスはそう雄叫びを上げながら、実体剣とバスターシールドを構え直す。

「行くぞ!!レイ!!サファイア!!」

『はい!!』

『うん!!』

和也はそう言いながら、起動させたレイとディバイダーの二刀流でネメシスに向かっていく。

「私達も行こう……ポセイドン。アイ……サポートをお願い……」

『あぁ……』

『了解だ。マスター。』

夢羽もそう言いながら、ディーペストハープーンと黒狼牙の二刀流でウェスカーに向かっていく。

「ふん……」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

自分に向かってくる夢羽に対し、ウェスカーはレプリカディバイダーと銃形態の新型神機で大量の“魔力弾”を放ってくる。

「フッ!!はぁっ!!」

ズバァァァンッ!!

対する夢羽はウェスカーが放ってきた“魔力弾”の弾道を見切りながら、紙一重でかわしながらディーペストハープーンで水色のエネルギーの斬撃を放つ。

「ちっ……」

・・・フッ・・・

ウェスカーは軽く舌打ちしながら、斬撃を食らう直前に瞬間移動能力を使って、その場から姿を消す。

『マスター!!』

『後ろだ!!』

「ッ!!」

ガキィィィンッ!!

が、そう言うアイとポセイドンからの警告を聞いて、夢羽はすぐさまディーペストハープーンと剣形態の黒狼牙を後ろでクロスさせて、背後に瞬間移動して斬りかかってきたウェスカーのレプリカディバイダーと剣形態の新型神機を受け止める。

「ちっ!!“ディバイド」

「フッ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

ウェスカーが舌打ちしながら、“ディバイド・ブレイク”を使おうとした寸前、夢羽は後ろ向きのまま、片足を上げて蹴り飛ばし、

「はぁっ!!」

ズバァァァンッ!!

すぐさま振り向き様にディーペストハープーンで横一閃に斬り裂き、吹き飛ばした。
21/35ページ
スキ