管理局とGと因縁と・・・

佳奈多VSウェスカー・・・

ガキキキキキキキキキキキキキキキィンッ!!

佳奈多のGNソードⅢとGNソードⅡとウェスカーのレプリカディバイダー996と剣形態の新型神機は十数回とぶつかり合う。

(くっ……流石はウェスカー……投与若しくは移植されたTウイルス、エクリプスウイルス、オラクル細胞の恩恵もあるんでしょうけど、鍛練も怠ってないんでしょうね。ダブルオーライザーでも決定打が入らない……!!)

「どうした?おまえの全力はこの程度なのか?」

そんななか、苦い表情をしながらそう思う佳奈多に対し、ウェスカーはそう言う。

(こうなったら、量子化を使って撹乱を……)

佳奈多はそう考えながら量子化を使い、光の粒子になろうとする。

「フッ……」

「!?」

ズバァァァンッ!!

「ぐっ!?」

が、ウェスカーはレプリカディバイダーで佳奈多を斬り裂き、ダメージを与える。

直前に嫌な予感を感じた佳奈多は量子化を使うのをやめ、バックステップで後方に跳ぶことで致命傷は避けたものの左肩に切り傷を負ってしまう。

「ほぉ……よく気付いたな。強化人間になったことで手に入れた、『人工的なニュータイプ』としての直感のおかげか………」

「ウェスカー……あんた、まさか、『武装色』の覇気まで!?」

「あぁ、言っておくが、この覇気は改造手術で手に入れたんじゃないぞ。この45年の間に体得したんだ。」

距離を取った後、そう困惑の声を上げる佳奈多に対し、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。

(くっ……迂闊うかつだったわ……まさか、ウェスカーが『武装色』の覇気まで体得していたなんて……)

「しかし、流石は45年前に俺自身が生み出した強化人間なだけあるな。ここまで殺り合っても決定打が入らない……欠陥部分がなければ、完璧な兵器だ……」

ズドドドドドドドッ!!

「!?」

ウェスカーはそう言いながら、銃形態にした新型神機でジィーナに向けて、雷の“魔力弾”を放つ。

「!?危ない!!」

ズガガガガガガガァンッ!!

「がっ……はぁ……」

次の瞬間、佳奈多はジィーナを庇い、ウェスカーが放った七弾の“魔力弾”をまともに食らってしまう。

「これがおまえの欠陥部分で致命的な弱点だ……優しい二木佳奈多……」

「くっ……」

ドサッ!!

ウェスカーが放った七弾の凶弾を受けた佳奈多はそのまま前のめりに倒れ込む。

「!?」

『!?佳奈多さん!!』

「くっ……」

「安心しろ。心臓等の急所は外してある。まぁ、すぐさま戦闘復帰することはできんだろうがな。」

ネメシスと戦っていたポセイドンと夢羽が気付くなか、ウェスカーはそう言いながら歩み寄る。

「本当なら侵入者は全員、始末するつもりでいたが45年、離れていたとはいえ、おまえは俺が生み出した強化人間……抵抗できないよう手足を斬って、本部に連れて帰るとしよう………」

ウェスカーはそう言いながら、右手のレプリカディバイダーを振り上げる。

「くっ……」

『ポセイドン!!一旦身体の主導権を私に返して!!』

「あ、あぁ!!」

「佳奈多さんに……手を出すなあああぁぁぁーーーっ!!」

「!?」

ドカァァァンッ!!

人格交代をして、身体の主導権が戻った夢羽はすぐさまネメシスとの戦闘から離脱し、ウェスカーに横から飛び蹴りを食らわせる。

「くっ……」

ズドドドドドドドッ!!

蹴り飛ばされたウェスカーはすぐさまレプリカディバイダーで七弾の“魔力弾”を夢羽に向けて、放つ。

「ッ!!」

対する夢羽はすぐさまバックステップで距離を取りながらかわす。

「グオオオォォォーーーッ!!」

そんな夢羽に対し、先程まで戦っていたネメシスが両肩のギガキャノンから光弾を放とうとする。

「おりゃあああぁぁぁっ!!」

『!?』

ドカァァァンッ!!

が、そんなネメシスをレイの案内で駆けつけた和也が飛び蹴りを食らわせ、蹴り飛ばす。

「グオオオォォォーーーッ!?」

「和也さん!?なんでここに!?」

「お。俺をそう呼ぶってことは今の人格は夢羽か。久しぶりだな。」

「和也!!」

自分を見ながらそう困惑の声を上げる夢羽に和也がそう言うなか、少し遅れてきたサファイアも駆けつけ、合流する。

「……古河和也……何故、おまえがここにいる?」

そんななか、ウェスカーが首を傾げながらそう尋ねた。
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